中国、月探査機「嫦娥6号」の月土壌サンプルを国連に寄贈

人民網日本語版 2026年09月16日13:47

9月14日、オーストリア・ウィーンで撮影された、「嫦娥6号」が採取した人類初の月裏側の土壌サンプル。撮影・賀燦鈴

9月14日、オーストリア・ウィーンで撮影された、「嫦娥6号」が採取した人類初の月裏側の土壌サンプル。撮影・賀燦鈴

月探査機「嫦娥6号」の月土壌サンプル贈呈式が9月14日にウィーンの国連本部で行われたことが15日、国家航天局への取材で分かった。「嫦娥6号」ミッションで採取された月土壌サンプルは、これまでに寄贈された「嫦娥3号」の月面探査車の実物大模型とともに、ウィーンの国連本部にある宇宙展示エリアで永久展示され、中国の月探査プロジェクトが月面着陸を実現し、世界で初めて月の裏側から無人でサンプルを採取し、地球に持ち帰る「サンプルリターン」の成果を示している。新華社が伝えた。

国家航天局の単忠徳局長は、「中国はこれまでに50以上の国や国際組織と、衛星開発、ペイロード搭載、データ共有、人材育成、宇宙空間のガバナンスなどさまざまな形で宇宙分野の実務協力を深めてきた。今後も、衛星の共同開発、宇宙データの共有、宇宙空間のグローバルガバナンスなど多分野にわたる宇宙国際協力を継続的に推進し、宇宙科学、宇宙技術、宇宙応用のイノベーションと発展を促進するとともに、全人類に恩恵をもたらすより多くの宇宙公共サービス製品を提供し、平等互恵、協力・ウィンウィンの新たな世界的な宇宙協力の局面を共同で築き、宇宙科学技術の成果がよりよく人類に恩恵をもたらすよう努めていく」と説明。

9月14日、オーストリア・ウィーンで、月土壌サンプルを見学する国連宇宙部のホラ=マイニ部長。撮影・賀燦鈴

9月14日、オーストリア・ウィーンで、月土壌サンプルを見学する国連宇宙部のホラ=マイニ部長。撮影・賀燦鈴

グローバル化シンクタンク(CCG)の上級研究員、ハービー・ゾーディン氏は、「このサンプルの独特な点はその出所にある。大多数の人々にとって、月の裏側から採取されたサンプルを見るのはこれが初めてだと考えている。このサンプルはまた、中国の『使者』となり、中国の科学技術力を示すこともできる」と話す。

国連宇宙部のホラ=マイニ部長は、「嫦娥6号」ミッションは、近年、人類が月探査分野で成し遂げた一連の前例のない成果の一つだと述べた上で、今後の「嫦娥7号」「嫦娥8号」ミッションがさらに多くの成果を上げることに期待を示し、中国による月土壌サンプル共有計画を高く評価した。同氏によれば、これは「宇宙空間は真に全人類のものである」という理念をまさに体現するものだという。同氏はさらに、国連に寄贈されたこの月土壌サンプルは単なる展示品ではなく、一人の「教師」でもあり、毎年世界各地から国連を訪れる学生や代表、見学者に、間近で観察し、学ぶ機会を提供するものだと語った。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年9月16日

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