「中国向け輸出能力発展報告」が初めて発表 世界がこぞって研究するのはなぜ?

写真提供・中国青年報
「中国向け輸出能力発展報告」が5日に行われた第9回虹橋国際経済フォーラムで初めて発表された。同報告書は、発展段階の異なる10のエコノミーを選び、それぞれの輸出実績と中国向け輸出の潜在力を踏み込んで考察したものだ。国連貿易開発会議(UNCTAD)は同報告書の作成に深く関わり、関係国の中国向け輸出能力を高めるための分析を行い、多くの実務的なアドバイスを打ち出した。
世界がこぞって「中国向け輸出」の研究に取り組むのはなぜか。
同報告書によると、中国市場には「大」と「新」の2つの魅力があるという。
「大」とは何か。中国は14億人を超える人口を擁し、4億人を上回る中間所得層がいる。国際通貨基金(IMF)の購買力平価(PPP)ベースの推計では、すでに世界最大の消費市場であり、17年連続で世界第2位の輸入国となっており、2026年の輸入額は初めて3兆ドル(1ドルは約157.9円)を超える見込みだ。
「新」とは何か。中国には新たな成長分野や新たな原動力が次々に出現し、スマート消費やグリーン消費といった高品質・高度化志向の消費需要が急速に伸びている。同報告書によれば、世界の輸出総額に占める中国向け輸出の割合は2000年の3.2%から2025年には9.2%に増え、対中輸出製品の構造は以前の工業製品が圧倒的な割合を占めていた構造から、工業製品、エネルギー資源、農産物が並び立つ多様な構造へと移行し、中間財貿易の占める割合は80%に上昇した。
さらに注目されるのは、世界の対中輸出構造が大きく変わりつつあることだ。具体的には、▽世界の対中輸出に占める「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国の割合が59.4%に上昇▽一般貿易が主な輸入ルートとなり、越境ECなどの新業態が勢いよく発展▽民間企業が最大の輸入主体となるといった変化が見られる。また、中国では高級品と一次産品の輸入がともに拡大するという特徴が見られ、異なる発展段階にあるエコノミーそれぞれに包摂的な市場を提供している。
同報告書から、巨大な中国市場が世界に広く門戸を開いている様子がうかがえる。貿易パートナーには、英国やスペインのような先進国もあれば、ケニアやタンザニアなどの発展途上国もある。中国の輸入拡大は、一時的な必要に迫られたその場しのぎの措置ではなく、世界に向けて主体的に市場を開放するという長期的な視野に立った選択なのだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年11月6日
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