キャリアロケット「捷竜3号」の海上打ち上げ方法とは?

人民網日本語版 2023年12月06日16:43

キャリアロケット「捷竜3号」が北京時間午前3時24分、中国の広東省付近海域で衛星インターネット技術試験衛星を打ち上げた。衛星は順調に予定の軌道に入った。

捷竜3号は4段式固体燃料キャリアロケットで、本体の最大直径は2.64m、離陸質量は140トンで、1.5トンの宇宙船を地球から500km離れた太陽同期軌道(SSO)に投入することができる。

適応性が高いという大きな特徴を持つ捷竜3号は、海上打ち上げのために特別に開発されたものだが、陸上からの打ち上げも可能だ。固体推進剤を燃料とし、高い積載能力を持ち、より重い単一の宇宙船もしくは軽い複数の宇宙船を1度で打ち上げられる。そのため捷竜3号は衛星搭載に用いる超大型フェアリングを特別に設計し、積載効率をさらに高めた。

同ロケットは水平方向で船に積載され、打ち上げ指定海域に運ばれる。予定された海域に運ばれて初めて、垂直方向に立てて打ち上げることができる。ロケットの輸送中には移動可能な保温装置をロケットの上部に被せており、輸送の過程で良好で快適な環境を提供する。捷竜3号の打ち上げ船は1隻の汎用貨物船の適応的改造によるもので、主に船にロケット打ち上げに適応する関連設備を設置し、海上打ち上げができるようにした。打ち上げ船のほかには1隻のサポート船が随行。ロケット打ち上げの制御センターはこの船にある。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年12月6日

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