中国1-3月のパソコン出荷台数量が大幅増加 市場構造に大きな変化
人民網日本語版 2025年06月18日15:14
米調査会社・カナリスが6月17日に発表した最新データによると、今年第1四半期(1-3月)、中国大陸部におけるパソコン(タブレットパソコンは含まず)の出荷台数は、前年同期比12%増の890万台だった。タブレットパソコン市場も力強い成長を見せ、出荷台数は前年同期比19%増の870万台に達した。
中国政府の購入補助金策が、消費市場の買い替え需要を効果的に刺激したのが、成長の主な原動力になったと分析されている。中国大陸部のパソコン市場の成長率は今後、横ばいとなり、2026年には6%増となると見込まれている。また、タブレットPC市場の今年の成長率は5%に達すると見込まれている。
写真提供・カナリス社
カナリスの徐穎・シニアアナリストは、「ここ2年、中国大陸部のパソコン市場の構造は目に見えて変化し、中国ブランド間の競争がますます熾烈になっている。消費市場に注目している軟通動力(Isoftstone)、華為(ファーウェイ)、栄耀(Honor)、小米(シャオミ)といった中国のメーカーは、今年第1四半期に、いずれも成長を見せ、聯想(レノボ)、HP、デルといった、従来の強者の市場シェアを奪った」と分析している。
そして、「華為が5月に発表した独自開発の基本ソフト『鴻蒙(HarmonyOS)』を搭載したパソコンが、もう一つの潜在的なターニングポイントになる可能性がある。消費者や開発者に採用を促す面で、課題は山積みであるものの、同社のモバイルデバイスの分野における長年の蓄積や、AIの面における新たな強みを足掛かりに、中・長期的に見ると、『鴻蒙』がパソコン市場の競争の構造を再編する可能性がある」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年6月18日
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