パンダ「タンタン」の剝製と骨格標本が中国に返還

人民網日本語版 2025年06月27日16:34

中国野生動物保護協会によると、昨年3月に神戸市立王子動物園で死亡した雌のジャイアントパンダ「爽爽(日本名・旦旦、タンタン)」の剝製と骨格標本が26日、中国に返還された。今後は、「タンタン」の提供元である中国ジャイアントパンダ保護研究センターで保存されることになる。

在りし日のジャイアントパンダの「タンタン」(資料写真、写真提供・神戸市立王子動物園)。

在りし日のジャイアントパンダの「タンタン」(資料写真、写真提供・神戸市立王子動物園)。

1995年9月16日に、中国ジャイアントパンダ保護研究センターで生まれた「爽爽」は、2000年に神戸市立王子動物園に渡り、昨年3月に死亡するまで、同動物園で飼育された。

神戸市立王子動物園によると、2021年に加齢等による心臓疾患が判明。その後、中日の専門家チームが共同で治療を行い、一度は症状が改善されたものの、2024年3月に病状が悪化して、同月31日に28歳で死亡した。パンダの28歳は、人間の年齢に換算すると100歳近くの高齢になるのだという。

2024年9月29日には、タンタンの記念アルバム発行とタンタンへの感謝を伝える追悼イベントが神戸市王子動物園で行われ、日本各地からファン約160人が駆け付けた。そして、ファンから寄せられたタンタンの写真や日記などをまとめた動画が上映されると、多くの人が涙を流し、その死を悼んだ。またイベント会場では、在大阪中国総領事館がタンタンを「中日友好特使」に任命した。 (編集KN)

「人民網日本語版」2025年6月27日

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