上海市の病院が「夜間外来」を次々開設 日中働く人々の間で好評
上海市と江蘇省の多くの病院が最近、「夜間外来」を開設し、日中は働いている人や、平日は時間がとれない人が受診できるようになっている。例えば、上海第四人民病院は、6月10日から、月曜から金曜の午後6時から10時まで、「中医学夜間外来」を開設した。上海四一一病院では昨年9月よりリハビリテーション科夜間外来を開設し、半年間で受診者数が延べ1800人以上に達した。その7割が日中は働いている25-40歳の男女となっている。また、上海徐浦中医病院は、外来受付時間を午後8時まで延長した。特色ある科・室(鍼灸、整形外科、口腔科)はいずれも主任医師、または副主任医師が診察を担当し、日中と同じ診療レベルを保証している。
江蘇省泰興市中医病院は、首の痛みや腰痛を抱えている患者を対象に、6月5日から、夜間外来(月曜から金曜の午後5時-8時半)を開設。仕事や勉強で座っている時間の長い男女が、鍼灸やマッサージといった中医学の特色ある治療法を受けることができるようにしている。設計士の男性・林さんは、「仕事帰りに鍼灸を受けると、気分がすっきりするし、ぐっすり眠れる」と絶賛する。また、教師の女性・李さんも、「夜間外来ができて、病院に行くために、授業を調整しなくてよくなった」と喜んでいる。
専門家は、「これまでは日中しか受診できなかったものの、夜間外来ができて空白が埋められた。特に、首や背中、腰に痛みを抱える患者は、夜間になると症状が悪化するため、治療を受けることができると、睡眠の質や精神的情緒を改善することができ、治療効果が高まる」とする。上海の一部の病院は今後、冬に起こりやすい病気や不調を、夏の間に体を整えることで予防する「冬病夏治(夏のうちに冬の病を治療)」といった特色あるサービスを増設し、夜間診療の範囲を拡大する計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年7月4日
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