中国初の深宇宙探査分野における国際科学技術組織が設立

人民網日本語版 2025年07月08日13:24

中国初の深宇宙探査分野における国際科学技術組織「国際深宇宙探査学会」が7日、安徽省合肥市で正式に設立された。新華社が伝えた。

同学会は深宇宙探査実験室、中国国家航天局月探査・宇宙飛行センター、中国宇航学会、中国空間科学学会、フランスの惑星探査団体「Horizons 2061」の5機関が共同で提唱したもので、20人の中国の院士と31人の海外科学者が共同で発起・申請を行った。2年以上にわたる準備期間を経て、今年4月に国務院の承認を経て、民政部(省)に登録された独立法人格を持つ非営利の国際科学技術組織となった。

中国の月探査プロジェクトのチーフデザイナーで、中国工程院院士の呉偉仁氏は、「同学会の設立は、中国の宇宙開発における国際交流と協力にとって極めて重要であり、世界の宇宙開発界における協調的イノベーションの重要な象徴だ。世界全体の力を結集し、科学技術の進歩を推進し、文明間の相互理解を深め、宇宙分野で人類運命共同体の構築を目指す上で深い意義を持つ」と述べた。

同学会は今後、月探査、惑星間探査、小惑星防護などの分野を中心に、国際深宇宙探査の発展動向を研究し、宇宙探査の科学的方向性と技術的経路を明確にする。また、ハイレベルな国際学術イベントを開催し、広範な協力と交流のプラットフォームを構築し、世界の科学者の知見を結集する。さらに、深宇宙科学技術成果の実用化を推進し、経済・社会の発展に寄与するほか、科学普及のための展示や国際教育・研修を企画し、世界の宇宙科学技術人材育成を推進する。国際学術誌を刊行し、国際的な重要プロジェクトや優秀科学者賞の選定を行い、世界の科学的発見と科学技術イノベーションを奨励する。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年7月8日

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