第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会が開幕 3つの注目点
第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会(CISCE)が16日に開幕した。世界のサプライチェーン構造の再編が加速する中、今年のCISCEは特色が一層際立っており、大きな注目点が3つある。
■予想を上回る出展状況、米国企業の参加が増加
今回のCISCEでは、参加への熱意が大きく高まっている。公式発表によれば、650余りの企業・機関が出展。計75の国・地域・国際機関に及んでおり、フォーチュン・グローバル500に入る企業や各業界のリーディングカンパニーが全体の65%以上を占める。また、外国企業が35%を占め、その半数が欧米企業だ。
中でも注目すべきは、米国企業が前回比で15%増加し、引き続き外国企業の中で最多となり、展示面積も10%増加している点だ。
在中国米国商工会議所(AmCham China)、米国大豆輸出協会、米国穀物協会などの責任者は「中国は非常に重要な市場であり、米国企業は持続的に中国に投資し、中国の経済成長とイノベーションに関与し、中国市場及び中国の発展と共に進歩していくことを望んでいる」と語る。
■注目されるイノベーションが多数、新要素が続々登場
今回のCISCEでは新たな点が見られる。1つは「新たな顔ぶれ」が多いこと。出展企業の中には、過去3回連続で出展している馴染みの企業もあれば、初出展となる新たなパートナーも230社以上ある。中国国内の重要な産業集積地から企業が団体で出展するケースもあり、例えば宇樹科技(Unitree Robotics)などの新興企業が浙江人工知能(AI)産業チェーンの一員として出展した。また、米国のAI大手・NVIDIAも初出展している。
もう1つは新製品が多いこと。前回比10%増となる100件以上の新製品や新技術が初披露・初展示される見通しだ。今回のCISCEではイノベーションチェーン特設エリアも初めて設けられ、グローバル・サプライチェーン指数マトリックスが初公開されるほか、各産業チェーン・展示エリアの可視化マップも初めて公開される。
■グローバルな協力をチェーンでつなぐマッチング
CISCEは、単なる製品展示の場であるだけでなく、それ以上にグローバルな産業パートナーをつなぐ提携の場でもある。過去2回のCISCEでは、産業チェーンの川上・川下企業複数が協力で合意し、「パートナー探し、提携促進」の効果を実現してきた。
シーメンス・グローバル代表取締役副社長であり、シーメンス中国会長・社長・CEOの肖松氏は「世界の産業構造の再編が加速する中、CISCEは産業チェーンの各セクターの深い融合を後押しする重要な場となりつつある」と指摘する。
中国国際貿易促進会弁公室の楊宓主任は「今年は企業間のマッチングをさらに最適化し、協力・連携システムを全面的にアップグレードし、『パートナー探し』3.0を構築する。例えば、ビッグデータとAIアルゴリズムを活用したマッチングにより、企業間の『クラウド上でのマッチング』を促進する」と語る。
中国国際貿易促進会は、国内外の出展企業間のリソースの共有と産業協力を後押しするため、CISCE会期中に企業アライアンスも立ち上げるとしている。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年7月16日
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