中国職業病目録に初めて「マウス腱鞘炎」が追加

人民網日本語版 2025年08月05日16:28

中国の新版「職業病分類・目録」が8月1日から正式に施行された。「手根管症候群」、俗に言う「マウス腱鞘炎」が初めて職業病として、正式に国の法定目録に追加された。

データによると、「デジタル時代の職業病」である「マウス腱鞘炎」は、中国の動画制作作業に従事する人々の間ではその罹患率が12-15%に達している。

「マウス腱鞘炎」の原因とは?

手根の手掌面にある「手根管」と呼ばれる狭い管が、長時間の手首の反復動作を含む何かの原因で圧迫されると、管内の圧力が高まり、正中神経が圧迫され、痛みを含む一連の症状が起こる。

「マウス腱鞘炎」は長期間の手首の反復動作、または局部的な大きな圧力と密接な関係があり、主に、手首の痛みや指のしびれといった症状が生じる。

「マウス腱鞘炎」になるのはオフィスワーカーだけ?

「マウス腱鞘炎」は、長時間パソコンやスマホを使うオフィスワーカーによく見られるものの、実際には、原因はマウスだけではなく、「マウス腱鞘炎」にかかりやすい職業が他にもある。

例えば、中国では車に乗る人が日に日に増えており、ハンドルも「手根管」の「天敵」になる可能性があるほか、流れ作業をしている作業員や調理師なども「手根管症候群」に罹患することがある。

「マウス腱鞘炎」のセルフチェックの仕方は?

指のしびれのほか、「マウス腱鞘炎」には、夜間や朝方にしびれが悪化し、それが原因で目が覚めることもサインとなる。

また、握力が低下して、握った物を落としやすくなったり、深刻な場合、母指球筋が萎縮して、親指の付け根が細くなることもある。

「マウス腱鞘炎」を予防する指や腕の体操

中日友好病院・リハビリ医学科の江山主任によると、指先を2回曲げた後、親指を伸ばしてから、握りこぶしを作って、腱を伸ばすような動作を1日に3-5セットすると良いという。

次に、ひじから先を前に伸ばした後、手のひらを上に向けて、その状態を10秒キープし、その後、ゆっくり元に戻すことで、正中神経を伸ばすように動かす動作を毎日5セットすると良いという。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年8月5日

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