【素敵な四季を探す旅】処暑
人民網日本語版 2025年08月23日10:55
朝晩には涼しい風が吹き、日差しが柔らかくなったと感じている人も多いかもしれない。8月23日は二十四節気の14番目「処暑」。暑さの終わりを告げる節気が到来した。今回は新疆維吾爾(ウイグル)自治区の喀納斯(カナス)に行って、夏から秋へと移ろう静かで美しい季節を一緒に感じてみよう。
「処」の意味は「終わり」。つまり、「処暑」は暑さが弱まり、万物が収束へと向かうことを意味する。中国の民間では、処暑の頃になると、鷹などの猛禽が冬に備えるために狩りを始め、天と地が静けさを増し、稲などの穀物が実り始めると言われている。節気には四季の細やかな変化と、中華文化における人と自然の調和のとれた共生が体現されている。
喀納斯では、白い樹皮と黄色や赤に染まった葉のコントラストが美しいシラカバ林の絶景が広がり、風が吹くと、ハートの形の葉がサラサラと音を立てながら揺れて、まるで秋が耳元でささやいているかのように感じる。喀納斯の渓谷にはマツの木々がそびえ、その針のような葉先には差し込んだ日の光がキラキラと光っている。この頃は、メロンが収穫の時期を迎える。皮が薄く、果汁たっぷりで甘いメロンは、太陽の贈り物だ。草原は黄金色に染まり始め、牛や羊はゆっくりと囲いの中へと戻っていく。図瓦(トゥバ)人の小屋からは炊事の煙が上り、ミルクティーとバターの香りが漂っている。
さわやかな風が吹いて暑さが収まり、万物が秋を迎える「処暑」の頃には、厳しい暑さの夏が終わり、人々の生活に彩りと活気をもたらす秋の足音が聞こえ始める。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年8月23日
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