靴作りでどんな新しい体験ができるのか
靴作りでどんな新しい体験ができるのだろうか。福建省莆田市にある双馳科技のカスタム工場直営店では、消費者が靴と靴下を脱ぎ、専用機器に15秒間立つだけで、目の前のスクリーンに足長、足幅、土踏まずの高さなど多次元の足型データが表示される。新華社が伝えた。
8月19日、福建省莆田市の双馳科技カスタム工場直営店で、足型データを採取する機器を体験する消費者。撮影・周義
福建双馳科技有限公司のプロジェクト責任者の古瑋明氏は取材に、「このデータをもとにAIが消費者に合った靴型やインソールを自動でマッチングし、その後、消費者は自由に色やデザインを選ぶことができる。注文が確定すると、工場内のスマート生産ラインがすぐに稼働し、最短2時間余りでオーダーメイドの靴が完成し、そのまま持ち帰ることができる」と説明。
古氏はさらに、「当社は全自動のフライニット編み機や、裁断、接着から仕上げ、包装まで一貫対応できるスマート生産ラインを導入し、生産効率を大幅に向上させている」と語る。
8月19日、福建省莆田市の双馳科技カスタマイズ工場店のスマート工場で作業する従業員。撮影・周義
現在、莆田市には靴製造・靴素材関連企業が4200社以上あり、従業員数は50万人を超えている。近年、同市は「ブランドイノベーション」と「スマート製造」の両輪駆動による発展の道を積極的に模索し、企業のスマート化改造とデジタルトランスフォーメーションを推進し、新たな活力を生み出している。
双馳科技の朱益真副総裁は、「従来のOEM(相手先ブランド製造)モデルでは、一足当たりの利益率は約5%程度だったが、パーソナライズされたオーダーメイド靴では利益率が10%を超える。現在、工場では年間10万足のカスタムシューズを販売している」と話す。
靴・アパレル産業の「スマート化・デジタル化」が進むなか、新たなモデルや設備、工法が次々に登場し、莆田製の靴は「模造品」のイメージから脱却し、高級品へとの転換を果たそうとしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年8月22日
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