商務部「中国-ASEAN自由貿易区3.0議定書の年内調印を推進」
中国商務部(省)の鄢東副部長は8日、北京で行われた国務院新聞弁公室の記者会見で、「中国はASEANと緊密に意思疎通を保ち、各国の国内での調印・批准手続きを積極的に進め、年内に中国-ASEAN自由貿易区(ACFTA)のアップグレード版である中国-ASEAN自由貿易区3.0(ACFTA3.0)の議定書の正式な調印を推進していく」と述べた。
ACFTA3.0交渉はこのほど、全面的妥結が発表されている。鄢副部長は、「ACFT3.0は中国とASEANが自由貿易を共同で維持し深化させてきたことの象徴的な成果として、包摂的・現代的・全面的・互恵的な自由貿易協定を構築し、地域と世界の貿易により大きな確実性を注入する」と述べた。
鄢副部長はさらに、「中国は双方が合意した9つの重点分野をめぐり互恵協力を展開する。たとえばデジタル経済の分野では、デジタルインフラの建設推進に力を入れ、モバイル電子決済を推進し、越境ECの発展を加速させ、デジタルビジネスモデルのイノベーションを推進する。またAI(人工知能)や、ビッグデータをはじめとする最先端のデジタル・スマート技術を積極的に利用して、産業のトランスフォーメンションと高度化にエンパワーメントする」と語った上、「グリーン分野では、グリーン貿易の発展を推進し、新エネルギー自動車、クリーンエネルギーなどの分野でASEAN諸国との協力を強化するとともに、グリーン標準のマッチング・協力を促進し、グリーンサプライチェーンの相互接続を推進し、グリーンビジネスのチャンスを共同で探求する」とした。
鄢副部長はまた、「アップグレード版の議定書が発効してから、中国は協定の恩恵がすぐに企業へ行き渡るよう促進する。海外駐在の経済ビジネス関連機関は橋渡しの役割を積極的に果たし、駐在国の政府や関連企業との意思疎通を強化し、ACFT3.0の実施における問題点を速やかに把握し、ASEAN諸国とともに実施のメカニズムについて話し合いながら、これを改善していく」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年9月9日
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