「中国に投資」から「中国に定着」へ 外資系企業の確固たる信頼を示す

人民網日本語版 2025年09月22日15:40

上海レゴランド・リゾートを訪れた来園者(撮影・王翔)

上海レゴランド・リゾートを訪れた来園者(撮影・王翔)

夏の上海レゴランド・リゾートは、大勢の来園者でごった返していた。ここは中国初のレゴランドであり、世界各地のレゴランドの中で最も規模が大きく、開園するとたちまち文化観光の新しいランドマークになった。

上海レゴランド・リゾートの陳潔社長は、「着工から開園までわずか18ヶ月だった。建設の過程では、上海政府が提供してくれた全方面での支援を実感したし、上海市の質の高いビジネス環境のおかげで、レゴランドは『中国のスピード』と呼ばれるようなハイスピード建設を実現することができた」と述べた。

年初以来、上海では多くのシンボル的な外資新プロジェクトがスタートしている。たとえば、トヨタ自動車が単独資本で設立するレクサスブランドのバッテリー電気自動車(BEV)およびバッテリー開発製造会社の建設が佳境を迎えている。また、世界的ブランドであるルイ・ヴィトンの「豪華客船」――「展覧会スペース+ショップ+カフェ」の複合型店舗「ザ・ルイ」が上海にオープンすると、たちまち世界中の観光客が訪れる「大人気のランドマーク」になった。

また最近、フランスのソフトウェア会社のダッソー・システムズが初のオープン型イノベーション実験室を中国に設立。同社にとって世界で5番目の同実験室であり、先進製造、新材料、グリーンインフラ、生命科学(ライフサイエンス)などの分野に照準を絞り、中国のスタートアップ企業をエンパワーメントし、イノベーションエコシステムクラスターの発展を支援し、中国発イノベーションの世界進出を後押しするという。

ダッソー・システムズ中華圏イノベーション業務管理ディレクターは、「中国に根を下ろしてから20年間で、ダッソー・システムズの業務は22倍以上増加し、2025年上半期(1-6月)には、中華圏業務が2桁増加を達成した。私たちは『中国で、中国のために』働き、中国のイノベーションエコシステムに融合し、中国発イノベーションの世界進出を支援し、エンパワーメントして、中国経済との『共振』を目指している」と述べた。

新たなプロジェクトが次々に実施されているだけでなく、「昔からの友人」である外資系企業も中国市場開拓を推し進めている。さらに、中国企業の海外進出にともなって、今ではますます多くのサービス型外資系企業が中国に進出するようになった。

日本のアビームコンサルティングの中国法人である徳碩管理諮詢(上海)有限公司の中野洋輔董事長兼総経理は、「中国は非常に成功した、急速に発展するエコノミーであり、これほどのチャンスを見過ごすわけにはいかない。ここ数年、アビームの中国業務は爆発的に成長した。私たちの業務は最初、日本企業の中国での発展を支援することが中心だったが、今では、中国企業が東南アジアやアフリカなどに進出し、世界へ『船出』するのを支援することも業務の一部になっている」と述べた。

関連データによると、今年1-7月、上海市で新たに設立された外資系企業は前年同期比3.1%増の3624社に達し、上海市の外資系企業総数は8万社に迫った。これまでに同市が認定した多国籍企業のエリア本部は累計1050ヶ所、外資系企業の研究開発センターは累計623ヶ所に達した。

「中国に投資」から「中国に定着」へ、さらには中国市場との「共振」、共同イノベーション・ウィンウィンへ。外資系企業が実際に展開してきた行動の1つ1つが、中国市場の持つ強い誘致力と幅広いチャンスを実証している。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年9月22日

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