海底1522mの可燃氷から採火 第15回全国運動会の聖火採火式が開催

人民網日本語版 2025年10月10日13:25
海底1522mの可燃氷から採火 第15回全国運動会の聖火採火式が開催
海底の冷泉噴出口で可燃氷を採取する採火装置(9月18日撮影)。

第15回全国運動会(全運会)、第12回全国障がい者運動会・第9回スペシャルオリンピック全国大会の聖火採火式が10月9日、広東省広州市で行われた。全運会の聖火の種火は、南中国海の水深1500メートルを超える海底からで、可燃氷(メタンハイドレート)を点火して採取されたものだ。新華網が伝えた。

南中国海北部海域で9月18日、中国が独自に開発した深海遠隔操作型無人潜水機「海馬」号(ROV)が「可燃氷原位置採取・分解および点火装置」を搭載して水深1500メートル超の海底へ潜航。研究者が遠隔操作で可燃氷を採取し、減圧して分解させ、発生したメタンガスを種火の燃料とした。その後、調査船の甲板上の太陽光発電装置で得た電力を海底へ送電し、ガスを点火して種火を採取。「海馬」号は燃える種火を携えて船上へ帰還し、研究者が種火を専用の火箱へ移し替えることで、聖火の採取が成功した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年10月10日

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