医用画像の共有を中国全土で進める取り組みがスタート
人民網日本語版 2025年11月21日15:37
北京大学第三病院で20日午後、ある医師がマウスを動かすと、パソコンの画面には、患者が福建省三明市の病院で撮った医用画像の資料がすぐに表示された。医師は検査結果と画像を照らし合わせて診断を下し、指示を出した。人民日報が伝えた。
これは、中国全土の医療機関で撮影された画像を省を跨いで共有する取り組みが正式に始動したことを示している。今後は、他の地域の医療機関を利用する際、この便利なサービスを活用できる患者がますます増えると期待されている。
中国国家医療保障局は近年、医療機関が画像データをクラウドに保存し、データの集中的保管、管理、共有を実現できるよう取り組んでいる。今月20日の時点で、北京市や河北省、山西省、内蒙古(内モンゴル)自治区、吉林省を含む24省(直轄市・自治区)と新疆生産建設兵団で画像を保存するクラウドソフトウェアの導入が進められており、クラウド上でデータを検索したり、データをアップしたり、省級のプラットフォームの画像データを省を跨いで閲覧したりすることが可能となっている。国家医療保障局が収集し、クラウド上で検索することができる医用画像は、1億7000万件に達している。
北京大学第三病院で福建省三明市、河北省雄安新区、陝西省延安市を含む5地域の医用画像を閲覧できるほか、上海華山病院で福建省三明市、寧徳市の医用画像を、広東省人民病院で江西省瑞金市の医用画像を、四川大学華西病院で西蔵(チベット)自治区の医用画像をそれぞれ閲覧することができるようになっている。今後、画像を共有できる省や医療機構はさらに増え、医用画像の地域を跨いだ効率的な共有が実現していくと期待されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年11月21日
注目フォトニュース
関連記事
このウェブサイトの著作権は人民網にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn








