「泣く馬」と「みだれ髪の馬」が中国で大人気となったワケは?

「みだれ髪の馬」(写真著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
作業員のちょっとしたミスで口の部分の縫い目が逆さまになっていた不良品「泣く馬のぬいぐるみ」が最近、中国のネット上で話題をさらい、3日間で注文が300%増と激増した。また、山東省済南市の山東美術館の馬をテーマにした文化クリエイティブグッズ「馬彪彪」は、ボサボサに乱れたたてがみがチャームポイントとなり、ネットユーザーから、「職場における精神状態の象徴」といったコメントが寄せられている。今年の干支に合わせて打ち出されたこの2種類の文化クリエイティブグッズは最近、中国のソーシャルメディアで大きな話題となり、消費者、特に若者の間で大人気となっている。

「泣く馬」(写真著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
では若者はなぜ、情緒的価値のある文化クリエイティブグッズを好むのだろうか?1月10日、天津市に住む女性・朱さんは、「泣く馬のぬいぐるみ」を購入して、それを職場のデスクに飾った。そしてこれを購入した理由について、「仕事で疲れたり、うまくいっていなかったりするときに、『泣く馬の顔』を見ると、感情のはけ口ができた気がして、感情的に、分かってくれる人がいるという気分になる」と説明する。

「みだれ髪の馬」(写真著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
「馬彪彪」が大人気となっているのも、「情緒的価値」が高いからだ。1月25日、山東省濰坊市から山東美術館に見学に来た男性・張さんは、69元(1元は約21.9円)の「馬彪彪」を購入し、「完成度が完璧な文化クリエイティブグッズなら、買いたいとは思わないかもしれない。でも、『馬彪彪』は、枠にとらわれず、自由奔放で、大雑把な感じもして、とても心が休まり、僕の感情的ニーズを満たしてくれる。それで、絶対に買って帰りたいと思った」と話していた。

「泣く馬」(写真著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
中国商務部(省)研究院の高宝華研究員は、「『泣く馬のぬいぐるみ』と『馬彪彪』が爆発的人気となっているのは、情緒的価値が高いものや不完全なものに、多くの人が惹かれているというのが本質。2つとも、不完全な形態で人間味があり、完璧さを求める従来の文化クリエイティブグッズとは大きく異なっており、人々の抽象的な感情を、触ることができ、共感を覚えることができるものにしている」と説明する。

「みだれ髪の馬」(写真著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
そして、「『泣く馬のぬいぐるみ』と『馬彪彪』の大人気は、消費市場がトレンドに順応し、質を高め、拡大し続けるために、参考にできるアプローチを提供している」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年1月29日
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