テクノロジーが変える映像制作の現場

人民網日本語版 2026年02月12日13:55

中国北方エリアの一面に銀世界が広がる広大な大地から、色鮮やかなネオンが輝く都市へとセットの切り替えを行うにはどれくらいの時間を必要とするだろうか?重慶永川区にあるテクノロジー映画スタジオの答えは「1秒」だ。人民日報が伝えた。

このスタジオを運営する重慶達瓦合志影像科技有限公司の張靖副総経理は、「以前なら、美しい夕日のシーンを撮影するため、撮影チームは山の中にまるまる1週間こもらなければならないこともあった」と振り返り、「これまで撮影は運頼みだったが、今はテクノロジー頼り。この800平方メートルの円形の大スクリーンは、光や陰、天気、地形などを、アルゴリズムを操作して変えることができる。今は、私たちが『太陽』を操っている。ポストプロダクション段階で加えられる特殊効果を、そのまま撮影スタジオに移動させた感じだ」と感慨深げに語る。

効率が大幅に高まったことは、制作側の「財布」にも直接反映されるようになっている。

張さんは、「ポストプロダクションの段階で、大きなクロマキーを使って特殊効果を加える必要はなく、撮影する時に特殊効果も同時に加えることができるため、製作に必要な時間を約4割短縮でき、コストは3割カットできる」とそろばんをはじく。さらに、「セットを作るために、以前は十人以上の作業員が何日も作業しなければならなかった。それに対して、今は産業化されたセットプラットフォームを使って、40分ほどでセットをスムーズに変えることができる。映画・ドラマ業界は時間が命。特殊効果を撮影段階で加えるというロジックの変化は、重慶市永川区が、『熊猫計画(パンダプラン)』や『狂野時代(レザレクション)』といった作品制作を呼び込んだハードパワーだ」とする。

最先端テクノロジーが駆使されたスクリーンを使った「屋外シーンの撮影」ができるほか、「映画・ドラマの制作」関連の作業を全て永川区で行うことができる。同区には、映画・ドラマ関係の企業160社以上が集まってクラスターを形成しており、LEDディスプレイの研究開発から、AIデジタルヒューマンのモデリング、専門人材の育成に至るまで、整った映画・ドラマ制作体制ができている。永川区は今、広大な茶畑と竹林が広がる「茶山竹海」が有名な小さな都市であるほか、上海協力機構(SCO)の加盟国が参加する映画祭の開催地ともなり、大作映画・ドラマ100本以上がそこで制作される西部の「テクノロジー映画村」として広く知られるようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年2月12日

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