「ゼロカーボン輸送回廊」の実現で脱炭素化が着実に進展

人民網日本語版 2026年03月13日13:39

全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)において、「ゼロカーボン輸送回廊」が注目ワードの一つとなった。3月7日に開かれた国務院新聞弁公室のブリーフィングで、国家発展・改革委員会は、「第15次五カ年計画(2026~30年)」期間中に、中国全土で1万キロメートル以上のゼロカーボン輸送回廊を計画・配置する方針を明らかにした。新華社が伝えた。

山東省青州市の済青高速道路・済濰区間の仰天山ジャンクション(撮影・王継林)。

山東省青州市の済青高速道路・済濰区間の仰天山ジャンクション(撮影・王継林)。

一方、現場においても、ゼロカーボン輸送回廊の建設に向けた多くの実践が、すでに交通輸送をよりグリーンで環境に優しいものへと変えている。

今年2月、重慶市初となる国際グリーン道路・海運連携実証路線が正式に開通した。この路線は重慶市を出発し、広西壮(チワン)族自治区の欽州港を経由し、最終的に米国のロサンゼルス・ロングビーチ港に到着する。路線全体の二酸化炭素(CO2)排出量は従来より30%以上削減されており、そのうち「水素回廊」にあたる重慶・貴州・広西幹線の重慶から欽州港までの1150キロメートルの陸送区間では、全行程で水素燃料電池大型トラックを使用し、途中で4回の水素充填を行うことで、陸送区間におけるニアゼロカーボンを実現した。

新疆維吾爾(ウイグル)自治区では、塔克拉瑪干(タクラマカン)砂漠を縦断する中国初の等級公路「塔里木(タリム)砂漠道路」が、全線でゼロカーボンを実現した。また、山東省の済濰高速道路は運営段階での「ネットゼロ(実質排出ゼロ)」を達成。さらに、ニアゼロカーボンのサービスエリアも、ますます多くの高速道路利用者にサービスを提供している。

専門家によると、「ゼロカーボン輸送回廊」とは、体系的な技術統合とモデルイノベーションを通じて、輸送過程における温室効果ガスの実質排出ゼロを目指す「グリーン物流ソリューション」と理解できる。輸送機関の新エネルギー化だけでなく、動力源として再生可能エネルギーを使用することや、それに対応する充電・バッテリー交換ステーション、水素ステーションなどの施設も求められる。また、これらの路線区間の運営管理もスマート化され、空車走行などの無駄を減らすためのスマートな運営管理も不可欠となる。

中国石油タリム油田のゼロカーボン砂漠道路(撮影・王鵬)。

中国石油タリム油田のゼロカーボン砂漠道路(撮影・王鵬)。

山西大学の耿曄強教授は、「脱炭素はシステマティックなプロジェクトであり、全体的な配置が必要だ。生産段階での脱炭素に加え、道路輸送分野での脱炭素を推進することは、中国の脱炭素の空間構造を『点から線』へと繋げることになる。将来的には、炭素削減のチェーンはさらに長くなり、生産や生活のより多くの領域に浸透していき、中国の『ダブルカーボン(カーボンピーク・カーボンニュートラル)』目標の実現に向けて、着実な力を蓄積していくことになるだろう」との見方を示している。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年3月13日

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