ロケット発射特需に沸く海南省の文昌市 民泊施設が150軒に激増した村も

人民網日本語版 2026年10月19日15:23

文昌航天発射場や海南商業航天発射場の発射台からロケットが打ち上げられる日になると、海南省文昌市淇水湾のヤシの木が生い茂る海辺は、カメラ三脚を構える写真愛好家や子供を連れてやって来た人達で賑わいを見せる。人民日報が伝えた。

発射台から轟音が伝わってくると、海辺では、「ロケットが打ち上げられた!」と人々が歓声を上げる。そして、茶褐色の炎を噴き上げながら、長征シリーズのキャリアロケットが空へと打上げられ、雲の向こうへ消えていく。しばらくすると、観客たちは写真や動画をソーシャルメディアにシェアして、感想などを綴っている。

「衝撃のすごさだった!」と話す上海から来た中学生の洪仕晟さんは、ロケットの発射を見に来るために、家族と一緒にかなり前から準備を進めていたという。文昌航天発射場や海南商業航天発射場がある小都市である文昌市には、相次ぐロケット打ち上げと充実した科学教育関連の施設を武器に、観光客にさらに多くの選択肢を提供している。

ロケット発射を見ることができる時間や場所も選ぶことができる。文昌航天発射場や海南商業航天発射場では、ロケット発射が日常的に実施されている。商業航天発射場二期完成後、年間60回以上ロケットを発射することができるようになる計画だ。そのため、ロケット発射を見ることができる機会がさらに増えることになり、「運任せ」ではなく、事前に計画して見に行くことができるようになっている。またロケット発射見学体験も多様化している。海辺は無料で開放されている砂浜で、打ち上げを待つ間、観光客は水遊びを楽しむことができる。有料の見学エリアには、ロケット関連の情報説明のほか、文化・芸術パフォーマンスも準備されており、様々な客層の観光客の多様なニーズを満たすことができるようになっている。

ロケット発射を見学した後は、宇宙関連の科学教育を楽しむこともできる。文昌航天スーパーコンピューター・文化観光エリアで、洪仕晟さんはその解説に聴き入っていた。館内には立体スクリーンやインタラクティブ設備、宇宙開発関連の展示物が設置されており、ロケットの発射や衛星の軌道投入、データのバックホールなどを見ることができる。スーパーコンピューターテクノロジー館内では、リモートセンシングデータのシミュレーション操作を体験し、隕石博物館内では隕石を見ることができる。そのように、実際に見たり、触ったりすることができる科学教育が実現している。

ロケット発射を見学できる文昌市では、新業態も誕生している。発射地点に近い竜楼鎮の民泊施設は、2016年の5軒から今では150軒以上にまで増えた。発射日前後になると、客室稼働率は90%を超え、住民5000人以上がロケット発射のおかげで自宅近くで働くことができている。ロケット発射を見学しにやって来る観光客の受け皿となり続けるべく、文昌市は、「科学教育+ヤシの木でサイクリング」のコースを設置して、現地の観光スポットを一つに結び、テクノロジーと文化観光をしっかりと融合させている。

圧巻のロケット打ち上げや科学教育・研学、ビーチリゾートに至るまで多様な体験ができる文昌市は今、ロケット発射を見学しにやって来るたくさんの観光客が、そこに数日留まって観光するよう取り組んでおり、ロケット発射見学旅行が文化観光融合の新たな代名詞となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年10月19日

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