女医の陳易馨さん(29)が、中国全土の医者の微信(Wechat)「モーメンツ」で話題になっている。彼女は国内でHPVワクチンの流通が始まるという情報を凌いで、雑誌「医学界」から、推薦公式アカウントのトップに挙げられた。閲覧回数はその後、数時間で10万回を上回った。推薦内容はいたってシンプルで、簡単な紹介文に続き、さまざまな角度やシーンで彼女を撮影した19枚の写真が掲載されていただけ。見出しも「この女医の美しさに驚くばかり!」という雑なものだった。銭江晩報が伝えた。
美女というものは、業界を問わず、人々の注目を集める稀有な存在だ。そして、一夜にしてネット有名人になったこの女医もただ顔が美しいだけなのだろうか?
午後1時、浙江省人民病院循環器科の事務室から、緑色のチャイナドレスを身にまとった美しい女性が出てきた。チャイナドレス姿で出勤するという陳易馨医師は「今は昼休みなので、白衣を着ていないが、午後の勤務が始まればまた白衣」と話した。
陳医師の専門は、心電図を見ることで、さまざまな心電図をチェックし、精密検査を受けるよう伝えるのが毎日の主な仕事という。この仕事は、勤務時間中ひっきりなしに院内を往復することが必要だ。彼女はこの往復に飽き飽きしていないのだろうか?
中学時代から国家二級運動員だった陳医師には、彼女独自のやり方がある。それはつまり、仕事中にトレーニングすることだ。たとえば、患者の心電図を撮る準備をする際には、ベッドの枕元から足元まで、彼女はすり足で歩く。患者のベッドの場所で心電図を撮る場合は、十数キロの重さの機械を持って、ビル3棟の間を走り回らなくてはならない。
陳医師の微博(ウェイボー)のプロフィールにあるように、仕事以外に多くの趣味を持つおもしろ可愛い医師で、とても若く見えるが、4歳になる息子がいるという。検査後、男性患者が彼女の携帯電話番号を聞いてくることもあるそうだが、陳医師はにこやかに、自分には幼稚園に通う子供がいることを正直に伝えるという。
良く遊び笑うことと、その美しさが、陳さんがネットで人気者になった理由の全てではない。人の命に係わる大事な場面に出くわしても、彼女はいささかもひるむことはない。昨年1月、陳医師が息子に泳ぎ方を教えていたとき、ある子どもが溺れているのを見つけた。彼女はすぐに心肺蘇生を施し、子供の命を救うための緊急措置を講じた。溺れた子供は無事助かった。この事件が、杭州中を感動の渦に巻き込んだ。各大手ネットメディアは、競ってこの事件を取り上げ、彼女はネットユーザから、「杭州の小龍女」「最も美しい医師」と称えられた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月22日
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