雲南省には独特なコーヒーがある。そのコーヒーは、少女が口で剥き、焙煎した豆を使って淹れる。独特な口当たりのそのコーヒーは、現地の人々に「吻初コーヒー」と呼ばれている。人民網が伝えた。
そのコーヒー豆は赤く色づくとサクランボの実のようになる。雲南の多くの地方では、若い男女が口を使って、摘んできたコーヒー豆の皮を剥き、皮を剥いた殻付き豆を天日干しにする。その後石臼で挽き、箕で篩にかけて精選したあと焙煎し、再び臼で細かく挽いて客人に出す。まさしく最高級の飲み物だ。
このコーヒーには美しい物語がある。昔、大理朱谷拉村に一人の娘が住んでいた。娘が愛する男性が戦場で負傷した。娘は山に登って赤い実を採ってきた。道具がなかったため口で皮を剥き、香しいコーヒーを作り、彼に飲ませた。すると不思議なことに、彼の傷はみるみる癒えたという。これが「吻初コーヒー」の由来で、雲南の多くのコーヒー産地では、今でもこの不思議な製法が伝わっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年11月22日
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