福建省福州市の高校2年生・楊童■さん(16歳、■は女へんに画)がこのところネット上で話題となっている。なぜなら楊さんが描く美しい「黒板アート」だけでなく、彼女が女優の劉亦菲(リウ・イーフェイ)に似た美しい容姿の持ち主でもあるからだ。彼女はクラスの宣伝委員として、2年間で7、8作品の黒板アートを制作した。福州晩報が伝えた。
連綿と続く万里の長城や夜空いっぱいに輝く孔明灯など、彼女の手にかかれば、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の映画「長城(UNTITLED GREAT WALL PROJECT)」のワンシーンがたちまち黒板アートに。またある時は水彩画に蛍光塗料を混ぜることを思いつき、明るさの具合で夜間でも全く違った顔を見せる黒板アートを作成した。この作品は完成後、異なる明るさの下で撮影された3枚の写真が同校の教師や生徒の間で話題となった。
楊さんは、「映画を観終わった後、ずっと孔明灯を描きたいと考えていた。ある日、顔料を購入しようとネットショッピングをしていた時に、たまたま蛍光塗料がヒットし、インスピレーションをもらった。『長城』は午後3時すぎから、外が暗くなるまで描き続けた。頭の中には王昌齢の漢詩のワンフレーズ『但だ龍城の飛将をして在らしめば、故馬をして陰山を度しめじ。(漢代に「飛将」と呼ばれ、匈奴の本拠地・龍城をついた李広のような人物がもし今現れてくれさえすれば、夷狄の馬を陰山をわたしてわが国の領土に入れたりなどしないだろうに)』が繰り返し思い浮かんだ」と話す。そして日が落ちてだんだん暗くなっていくにつれて、蛍光塗料がより鮮明になり、想像以上の効果となったのだという。その後、クラスで映画を上映するため、電気を消した後、クラスメイトたちはわざわざ楊さんの黒板アートの方を振り返り、暗闇の中での作品を鑑賞したそうだ。楊さんがこの黒板アートをネットに投稿すると、1万回以上の「いいね」が寄せられた。
ここ数日は連日、春の雨が続いた。金曜日の午後から、楊さんは、新しい黒板アートの制作に着手し始めた。テーマは「春の雨」だ。「今週は、春の雷がうるさくて、なかなか寝付けなかった。そのため、今回は雨上がりの様子を描こうと思い、日本の映画『言の葉の庭』のワンシーンを描いた」と彼女は微博に投稿した。
アイデアに富んだ黒板アートだけでなく、学校で行われたフリーマーケットでも、楊さんの描いた絵ハガキシリーズは非常に人気が高く、多くの生徒がコレクションにしようと買い求めた。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年2月28日
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