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「中華鍋を背負った」ロシア人男性 グルメを探求して世界中を訪ね歩く

人民網日本語版 2017年05月15日16:44

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浙江省杭州市蕭山区耕文路で13日夜、屋台で売られている1人前5元(約80円)の魚香肉絲(細切り豚肉のピリ辛炒め)が爆発的な人気を集めていた。賑わう夜市の屋台の中で料理をしているのは、なんと金髪で青い目をしたロシア人男性だった。慣れた手つきで包丁を操り、中華鍋を扱う彼の見事な料理の腕前に、多くの大学生たちが見とれていた。多くの常連客は、「味はともあれ、カッコいいロシア人男性を見に行くだけでも価値がある」と話している。

しゃもじを操るこの男性は、デミリという名前のロシア人だ。夜市の屋台で魚香肉絲丼を売ることは、彼にとって「人生経験」の一つだという。裕福な家庭で生まれ育ったデミリは、「世界をまたにかける食いしん坊」を自称している。世界各地を訪ね歩いた彼は、スペインで見習いの経験をし、トルコで料理を学び、日本でも海鮮料理の秘伝を会得した。現在、夜市で中国料理を作っている彼は、「世界各地を訪ね歩くのはグルメを追究する夢を満たすためにすぎない」と話す。

夜市の屋台での実践のほか、デミリは西湖周辺でも、「鍋を背負った料理人」として有名だ。昼間の空き時間に愛用している鉄鍋を背負い、湖畔周辺を散歩しているのだ。彼は、「現地の人々との交流を通じ、自分の作る料理に新しいインスピレーションが得られる。中華鍋を背負って、中国の人々とグルメの神髄について話をすると、彼らとの距離がぐんと近くなる」と話した。

デミリが中国に移り住んで4年がたった。中国語をマスターしたほか、奥深い中国文化にも夢中になっている。今後、彼は故郷に戻り中国料理店を開き、より多くのロシア人に中国料理の魅力を伝えたいと考えているという。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年5月15日

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