習近平国家主席は5日、厦門(アモイ)国際会議センターで新興国・途上国対話の議長を務め、重要談話を発表した。各国首脳は「互恵協力の深化、共同発展の促進」というテーマをめぐり、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行を主軸に、「持続可能な開発のためのアジェンダの実行」「広範な発展パートナーシップの構築」について踏み込んで交流し、国際開発協力と南南協力の大計について話し合い、重要な共通認識にいたった。人民日報が伝えた。
習主席は「互恵協力の深化、共同発展の促進」と題して重要談話を発表。「21世紀に入って以来、新興国と途上国の集団的台頭が不可逆の時代的潮流となった。新たな情勢を前に、われわれは共に困難を乗り越え、決意を固め、発展に有利な環境を連携して築き、さらなる発展の実現に努力し、世界経済の成長にさらなる貢献する必要がある」と指摘し、以下を挙げた。
(1)団結・協力を強化し、開放型世界経済を共に構築する。多角的貿易体制を断固として支持し、包摂的であまねく恩恵をもたらすリバランスの実現へと経済グローバル化を誘導する必要がある。調整を強化し、世界貿易機関(WTO)第11回閣僚級会議の前向きな成果を後押しし、ドーハ開発ラウンドの残る議題を後押しするとともに、多角的貿易体制発展の方向性を明確にする必要がある。世界経済ガバナンスにおける新興国と途上国の代表としての立場とその発言権の強化に努め、より公正で合理的な国際経済秩序の形成を後押しする必要がある。
(2)団結・協力を強化し、持続可能な開発のための2030アジェンダを共に実行に移す。持続可能な開発のためのアジェンダと自国の発展戦略を効果的に連携させ、経済・社会・環境が調和的に同時進行する持続可能な開発の道を探り出す必要がある。国連の役割を発揮し、持続可能な開発のためのアジェンダの実行を加速する必要がある。
(3)団結・協力を強化し、世界の経済構造の調整という歴史的チャンスを共に捉える必要がある。積極的にイノベーションと改革に取り組み、経済構造の調整を推し進め、発展の内生的原動力を掘り起こすとともに、民生の保障・改善を重視する必要がある。発展戦略の連携、ノウハウ交流、能力開発協力を強化し、互いの経済発展に助力する必要がある。
(4)団結・協力を強化し、広範な発展パートナーシップを構築する必要がある。実務協力を深め、それぞれの優位性による相互補完を発揮する必要がある。BRICS、77カ国グループといったメカニズムを活用し、さらに広い範囲と分野で南南協力を展開し、様々な世界的試練に連携して対処し、連動発展チェーンを培い、共同での自国強化を実現する必要がある。
習主席は「新興国と途上国は世界の発展の未来を代表している。国際開発協力の促進、持続可能な開発のためのアジェンダの実行は、われわれの担うべき責任だ。手を携えて、公平で開放的、包括的かつ革新的な発展の道を共に切り開こうではないか」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年9月6日
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