広西チワン族自治区柳州市の小・中・高校では4日、新学期の初日を迎え、李建文くん(9)は早朝に祖母に別れを告げ、一人で学校を目指して歩き出した。柳州市柳城県古砦ムーラオ族郷大岩■村覃洋屯(■は土へんに同)にある家から同村の小学校まで、李くんは大きな山を二つ越え、約1時間半も歩く。まだ幼い李くんだが、「山を登るのは全然辛くないし、少しも怖くない。僕が一番やりたいことは勉強。いつか、この山の外やもっと遠いところに勉強しに行きたい」と笑いながら話した。新華網が伝えた。
同村は辺鄙な大石山区に位置し、6つの自然集落に約100世帯360人が住んでいる。この一帯は共同で学校経営をしているため、小学3年生以上の生徒は全員、古砦ムーラオ族郷にある学校に通わなければならない。そのため同村の小学校の生徒は減り続けている。2016年の秋学期から、同村の小学校は、先生の潘善吉さん1人と1年生の李建文くん1人だけになってしまった。潘さんは、「こんなに小さい子が一人で山道を歩いて登校しているが、学校には誰もクラスメートがいない。寂しさが原因で李くんが勉強を止めてしまわないか心配だったが、彼はこの学校に通い続けており、知的欲求がますます強くなってきていて、一人だけの授業でもとても積極的で真面目な態度を見せている」と話した。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年9月5日
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