陝西省考古研究院が9日に発表した情報によると、同省の楊官寨遺跡の調査に重大な進展があった。初めて廟底溝文化大型墓地が発見・確認されたことをうけ、西安建都の歴史が5500年以上前の廟底溝時代まで遡る可能性がある。中国新聞網が伝えた。
今回発見された廟底溝文化墓葬はいずれも小型で、副葬品が非常に少ないことから、同遺跡の廟底溝時代における一般人の公共墓地であったと推測できる。考古学者は近年、楊官寨遺跡の考古発掘作業により、同遺跡の全体的な構造をほぼ把握している。大型環壕の廟底溝文化集落、両側に層を作るように大量の陶器が置かれている西門址、環壕内部の盛り土と思しき痕跡、集落中央の人口水利施設などが明らかになった。さらに今回見つかった東区に位置する大型一般人公共墓地により、古代都市の様子が浮かび上がってきた。これらの推論が証明されれば、楊官寨遺跡は廟底溝時代の関中地区で最大規模かつ最も格式の高い集落という、都としての性質が明らかになる。これにより、西安建都の歴史が5500年以上前の廟底溝時代まで遡る可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年11月13日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn