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最近の野菜や果物はなぜ「子供の頃のような味」がしないのか

瓜果为何吃不出 “小时候的味道”?

人民網日本語版 2018年05月23日13:30

经常上菜场买菜的人都有这样的体会,现在的西红柿变得越来越硬,摸上去像土豆似的,回家切开来一尝,完全没有以前小时候成熟的西红柿“皮一撕汁水直滴、咬一口甜中带酸”的感觉。

最近のトマトはますます硬くなり、触ってみるとじゃがいものようで、包丁で切って食べても、子供の頃に食べた完熟したトマトのような、「皮を剥くとたちまち汁が滴り、かじりつくと口中に酸味のある甘さが広がる」という感覚がまったくない。市場でよく食材を購入する人ならば、こうした経験があるかもしれない。

对这种现象,有网民将其归结为用化肥、激素、催熟剂以及反季节栽培,等等。最近记者参加了省农科院培育的蔬菜新品种展示洽谈会,才了解到真正的原因。

一部のネットユーザーは、この理由を化学肥料やホルモン、旬ではない時期に栽培しているためなどとしている。その真の理由について、このほど江蘇省農業科学院が栽培する野菜の新品種展示・商談会を取材し、知ることができた。

省农科院科技服务处处长羊杏平说,西红柿不好吃,跟生产过程中化肥用得多等做法有一定关系,但最主要还是由品种决定的,不好吃的品种,无论怎么种都不会好吃。现在农科院培育的西红柿品种,不乏口感很好吃的,问题是没有人愿意种。

江蘇省農業科学院科学技術サービス所の羊杏平所長は、「トマトが美味しくないのは、生産中に化学肥料を過度に使用するといったことと一定の関連性を持つが、最も重要なのは品種だ。美味しくない品種であれば、どのように栽培しても美味しくならない。農業科学院が現在栽培しているトマトの品種には、食感が優れたものが少なくないが、問題はこれを栽培しようとする人がいないことだ」と指摘し、さらに次のように説明した。

羊杏平解释说,按理说,消费决定生产,消费者喜欢吃什么,农民就种什么品种,但实际生产中完全不是这么回事。西红柿的生产,涉及到育种、种植、批发、零售、消费5个环节,现在市场说了算的不是消费者,也不是种植者,而是批发商。在全国大流通的格局下,市场上的蔬菜来自几百公里乃至几千公里之外都是常事。这么远的运输距离、这么长的运输时间,要想保持蔬菜完好无损地售出,耐储藏、耐运输成为第一要务。为此,批发商在采购西红柿时,特别青睐那些耐储运、损耗小的品种,口感只能退而求其次了。现在生产和流通格局都变了,口感好的品种就这样被无情淘汰了。

本来ならば消費が生産を左右し、消費者が食べたいものを農家が栽培するはずだ。ところが実際の生産状況はまったく異なる。トマトの生産には、育種、栽培、卸売、小売、消費という5つのサイクルがある。市場で現在発言権を握っているのは、消費者でも栽培者でもなく卸売業者だ。全国範囲で流通する構造のもと、市場の野菜が数百キロ、さらには数千キロ離れた所から運ばれることもよくある。これほどの長い距離と時間で、野菜を不備なく売り出そうとすれば、保存しやすく痛みにくいことが最も重要になる。そのため卸売業者はトマトを調達する際に、痛みにくい品種を特に好み、食感は二の次となっている。今や生産と流通の構造がすべて変化し、食感の優れた品種は無情にも淘汰されてしまった。

如何解决这个矛盾?省农科院果树研究所所长俞明亮说,随着高铁、高速公路的不断延伸,冷库、冷藏运输车等冷链技术的普及和完善,电商和快递业的兴起,包装技术的提高,果品运送到消费者手中的时间明显缩短。今后市场将会出现分化,普通消费者仍会购买耐储运的果品,少数对口感品质特别讲究的消费者,商家可以采用单个果品高档防损防撞独立包装、专卖直销店、快递等办法,满足高端需求。

この問題を解消するには、どうすべきだろうか。江蘇省農業科学院果樹研究所の兪明亮所長は、「高速鉄道や高速道路の延長、冷凍庫や冷凍輸送車などのコールドチェーン技術の普及と整備、ネット通販と物流業の成長、包装技術の向上により、野菜や果物が消費者に届けられる時間が大幅に短縮されている。市場は今後さらに細分化される。一般的な消費者は今後も痛みにくい野菜や果物を購入するかもしれないが、味にこだわりのある少数の消費者に対しては、痛みにくいよう個別できちんと包装したり、直売店や宅急便によって販売することで、ハイエンドの需要を満たすことができる」と話した。

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