第14期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は北京時間3月7日午前10時に、北京市の人民大会堂記者会見ホールで記者会見を行い、秦剛外交部長(外相)が「中国外交政策と対外関係」について中国国内外の記者の質問に回答した。
中米関係についての質問に対し、秦部長は「米国は中国を最も主要なライバル、最も大きな地政学的挑戦と見なしており、その対中政策は理性的で健全な正しい軌道から逸れている。米国の言う『競争』とは、中国を全面的に抑圧するゼロサムゲームだ。『ガードレールを作る』や『衝突しない』というのは、中国に対し、殴られても殴り返さず、罵られても言い返さないよう押し付けることだ。それは決して実現できない。米国がブレーキをかけずに間違った道を暴走するなら、ガードレールを作っても脱線を止められず、衝突と対抗に陥ってしまう。両国の根本的な利益、ひいては人類の前途と運命を賭けた『競争』に、中国は断固反対する。中国を抑圧しても、米国を偉大にすることはできないし、中国の復興を阻むこともできない。中米関係を決定するのは、米国の国内政治とヒステリックな新マッカーシズムではなく、両国の共通利益、共同責任と両国人民の友情であるべきだ。米国政府が真剣に両国人民の声に耳を傾け、『ゼロサムゲーム』の冷戦思考を放棄し、約束を実践し、中国と歩み寄り、両国にとって有利で世界に恩恵をもたらす正しい付き合い方をともに模索するよう希望する」とした。
「人民網日本語版」2023年3月7日