中国林業科学研究院、ドローン巡回モニタリングシステムで森林火災を防止

人民網日本語版 2023年08月25日14:16

中国林業工程建設協会がこのほど主催した第1回中国林草ハイテク応用大会では、あるドローンが来場者の注目を浴びた。中国林業科学研究院資源情報研究所の符利勇副所長は、「この森林防火用ドローンの航続時間は4時間にものぼり、1平方メートル内の火災を効果的に識別し、位置特定も正確だ」と紹介した。新華社が伝えた。

符氏は、「河北省張家口市崇礼区は2022年冬季五輪の重要開催地であり、森林率が80%を超えている。冬季五輪開催期間中の森林防火の万全を期するため、自分は2021年にチームを率いて崇礼区森林防火総合体制ドローン巡視モニタリングシステムプロジェクトを引き受けた」と説明した。

チームは最終的に重要技術を確立し、ドローンリモートセンシングに基づく森林構造パラメータ、森林火災モニタリングの一連の方法と技術を打ち出し、ドローン動画データに基づく森林火災及び煙のスピーディな識別、森林火災発生エリア・発火ポイントのスピーディな抽出、森林内の人員分布のスピーディな識別及び診断技術など一連の進展があった。

符氏は、「その後も技術の改善を繰り返した。現在の研究開発されたドローンは予定の航路に従い空中巡回を行い、得られた画像データを地上の指揮センターにリアルタイムで伝送し、火災状況を正確に判断できる。地上に火災状況があると判断すると、システムが自動的に警報を出すとともに、気象データに基づき危険レベルを決定することで、消火プランの科学的な決定に重要な根拠を提供する」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年8月25日

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