习专栏

電力網のインフラ輸送に初めて用いられる高ペイロードドローン

人民網日本語版 2023年07月03日16:20

7月1日、ある無人ヘリコプターが河北省豊寧満族自治県500kV承徳北駅〜阜康変換所二重回路送電線プロジェクトの黄旗鎮の現場から離陸した。高ペイロードドローンが500kV超高圧送電網インフラの物資輸送に応用されたのは中国初となる。ヘリは離陸から20分後、険しい山に沿い浮上し、山頂でコンクリートで成形した鉄塔基礎の隣に208kgの建材を安定的に吊り下ろし、荷吊り場に戻り空中浮揚した。地上の作業員が梱包しておいた第2弾の物資をスピーディにフックにかけると、すぐに2回目の輸送が始まった。科技日報が伝えた。

今回の作業の特殊な環境は、高ペイロード無人ヘリコプターに活躍の舞台を提供した。同送電線プロジェクトは山間部に位置し、地形が複雑で起伏が激しい。従来的なケーブルまたは人や馬による輸送は安全リスクが高く、工期遵守を保証しにくい。国網空間技術公司空間技術センタードローン処の程海濤副処長は、「飛行プラットフォームは複雑な地形を直線で通過し、物資を山頂のタワー基礎の位置に運べる。安全で信頼性が高くフレキシブルで、地形の制限を受けないといった優位性がある。ヘリのローブで吊り下げられる物資には、各種がいし、タワー建材、金具などの物資及び工具・器具が含まれる」と述べた。

今回の作業に参加したのは中国が独自に開発した電力網プロジェクトに特化したSG-400型ヘリだ。同ヘリの翼幅は3.46m、機体の長さは2.55m。独自に研究開発した飛行制御システムとターボシャフトエンジンを採用し、縦列双回転翼設計を通して、双回転翼の逆方向の回転により反トルクを打ち消し、テールローターを必要とせず、複雑な地形環境により適している。

同ヘリは独自に設計した物資接地フックかけ・取り外し方式を持つ。輸送作業を実施する際に、地上作業員が梱包を行い地上に置いた電力物資をロープ末端のフックにかける。ヘリは輸送先で正確投下装置を利用し、物資の接地後の応力変化に基づき自動でフックを解除する。航続時間内に休まず輸送作業を続け、着陸後の設備の起動・停止による時間のロスを回避できる。従来の吊り下げ輸送方式より効率を3倍以上高めている。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年7月3日

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