2023年チョモランマ総合科学調査では、中国科学院の青蔵高原(チベット高原)研究所と大気物理研究所からなる温室ガス濃度観測・二酸化炭素(CO2)吸収源逆推定チームが、チョモランマステーションでドローンを利用した実験を初めて実施し、異なる高度の大気のサンプルを採取した。ドローンによる青蔵高原の大気観測の実行可能性を検証して、同高原の陸上のCO2吸収源を正確に見積もるための支援を提供することが狙いだ。中央テレビ網が伝えた。
ドローンは扱いが簡単で持ち運びしやすく、科学調査チームが同高原にある複数のステーションで大気の観測を行うのに向いている。3日間の実験で、同チームはドローンの飛行を13回行い、サンプル60点を採取し、採取地点の高度は最高820メートルだった。気体サンプルはすでに青蔵高原研究所の北京にある実験室に送られ、CO2、メタン、亜酸化窒素、六フッ化硫黄などの温室効果ガスと汚染物質の分析が行われている。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年5月26日