習近平総書記が「新たな質の生産力」に初言及
習近平総書記は今年9月の黒竜江省視察時、「新たな質の生産力」という耳新しい言葉に言及した。習総書記は、視察時に招集した「新時代の東北全面振興推進座談会」において、新エネルギー、新素材、先進製造、電子情報などの戦略的新興産業を積極的に育成し、未来産業を積極的に育成し、新たな質の生産力の形成を加速し、発展の新たな原動力を強化する必要性を強調した。新華社が伝えた。
「新興産業」「未来産業」「新たな質の生産力」は相互に関連しており、明らかなメッセージと、豊かな意味合いを備えている。それは、新興産業と未来産業を積極的に発展させ、育成し、科学技術革新によって産業の全面的振興を先導し、新たな経済成長分野を生み出し続けるというものだ。新たな質の生産力は従来型の生産力とは異なり、新たな分野に及び、技術水準が高いものであり、イノベーション主導であることがそのカギとなる。経済学的観点から見れば、新たな質の生産力は生産力の進化を象徴している。それは科学技術革新が主導的役割を果たす生産力であり、効率と質が高い。資源の大量投入、資源とエネルギーの大量消費に依存した生産力の発展パターンとは異なり、従来型の成長パターンから脱し、質の高い発展を遂げるための必要性に沿った生産力であり、デジタル時代において融合性をより備え、新たな意味合いを体現する生産力である。
習総書記は「東北の全面的振興を推進するうえで礎となるのは実体経済にあり、そのカギとなるのは科学技術革新であり、方向性として目指すのは産業の高度化だ」と強調した。
「新たな質の生産力」の提起は、科学技術革新による産業革新の推進を意味するだけでなく、産業の高度化によって新たな競争優位を構築し、発展の主導権を勝ち取ることを意味している。新たな質の生産力は、科学技術とイノベーションによって形成される。新たな質の生産力を形成するためにカギとなるのは、新産業の育成だ。現在、中国の科学技術は産業発展を支える力が高まり続けており、将来の産業発展に向けて基礎を固めている。「第14次五カ年計画(2021~25年)」と「長期目標綱要2035」は、脳型人工知能、量子情報、遺伝子技術、未来ネットワーク、深海・深宇宙開発、水素エネルギーと蓄電といったフロンティア科学技術と産業変革の分野で、未来産業創出・加速の計画を立てて実施し、多くの未来産業を生み出していくことを打ち出している。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年9月11日
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