「海鮮魚介類の陸上養殖」で育てられた水産品はおいしい?
中国の内陸地域で「海鮮魚介類の陸上養殖」モデルを採用した水産品の養殖が行われるようになるにつれて、人々の食卓は豊かになり、おいしくて安い水産品が出回るようになった。こうした養殖方法で育てられた水産品はおいしいのだろうか。
新疆維吾爾(ウイグル)自治区の新疆生産建設兵団第三師紅旗農場生態スマート恒温養殖拠点では、円形の養殖池でバナメイエビ、シーバス、ハタなどが育てられている。関係責任者は、「塩性・アルカリ性の水で育ったエビには独特の風味があり、とてもおいしく、身は新鮮で甘みがありながら淡水エビのプリプリ感もある」と説明した。
湖北省最大の「海鮮魚介類の陸上養殖」拠点では、プラント化した海水循環養殖モデルが採用されて、一年中いつでもエビを市場に送ることができるようになり、年間生産量は50万キログラムに達する見込みだ。周辺の農家に向けた養殖研修やエビ種苗の提供も行い、農民の収入増加を後押ししている。
今年8月、内蒙古(内モンゴル)自治区巴彦淖爾市杭錦後旗三道橋鎮で、バナメイエビ養殖建設プロジェクトが着工し、定礎式が行われた。関係責任者は、「プロジェクトが完了すると、毎年3億尾のバナメイエビを養殖し、毎年1200トンのエビを販売できるようになる。付加価値額は8000万元(1元は約20.0円、約16億円)に達し、周辺の農家183戸の増収を促し、塩性・アルカリ性土壌の土地約66.7ヘクタールが有効に利用されるようになる」と述べた。
「海鮮魚介類の陸上養殖」は、中国の塩性・アルカリ性土壌という地理的な難問に実行可能な解決プランを提供しただけでなく、農民の増収を促進し、現地の経済発展も牽引する。今後、こうしたモデルで養殖されたますます多くの水産品が普段の食卓に上るようになるだろう。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年9月12日
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