秋の足音が近づいている? 「中国秋入りマップ」が発表
中国の北方エリアではこのところすっかり朝晩涼しくなってきており、秋の気配が深まっている。一方、華北エリア一帯は、依然として残暑が厳しく、秋の到来が遅れている。
中国天気網が作成した最新の「全国秋入りマップ」を見ると、今月18日の時点で、黒竜江省や吉林省、遼寧省の大部分、内蒙古(内モンゴル)自治区の大部分、山西省、陝西省の大部分、甘粛省、寧夏回族自治区、貴州省の大部分、雲南省の大部分、及び川西高原、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の一部が秋入りしている。
今週は寒気の活動が活発になり、22日から24日にかけて、華北エリアや黄淮エリアなどの気温が、今年下半期以来で最も低くなりそうだ。これらの地域では、夏から秋へと季節が移り、北京市と天津市、河北省なども秋入りしそうだ。
省都級の大都市を見ると、哈爾浜(ハルビン)や長春、瀋陽、呼和浩特(フフホト)、西寧、蘭州、太原、銀川、烏魯木斉(ウルムチ)などがすでに秋入りしている。また、北京や天津、鄭州、石家荘、済南なども今週中には秋入りとなりそうだ。
一方、江南エリアや華南エリアなどは依然として残暑が続いており、秋入りはもう少し先になりそうだ。例年、江南エリアは10月以降に順次秋入りし、華南エリアは11月以降に秋入りする。
北方エリアの大部分で秋入りが遅れる 蘭州は1951年以来最も遅い秋入り
今年、中国北方エリアの多くの地域で、秋の到来がさまざまな程度で遅れている。大都市を見ると、北京や天津、鄭州、石家荘といった地域では例年、平均して9月15日までに秋入りするものの、今年は9月中旬を過ぎた今でも、秋の足音が聞こえておらず、その到来は目に見えて遅れている。
甘粛省蘭州市は今年、9月7日に秋入りした。これは1951年以来、最も遅い秋入りとなった。同市の秋入りが9月にずれ込んだのは初めてのことだ。呼和浩特や哈爾浜、銀川などでも、秋入りが例年より5日以上遅れた。
中国天気網の気象分析師・石妍氏は、「今年9月以来、中国に影響を与える寒気の活動が活発になりつつあるものの、全体的には勢力が弱い。そのため、北方エリアの大部分の気温が高く、一部の地域では秋入りが遅れている。ただ、今週後半から、寒気の影響で、華北エリアなどが順次秋入りするだろう」と予想している。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年9月19日
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