エスカレーターで転倒しかけた乗客を駆け寄り助けた鉄道職員 重慶市

人民網日本語版 2023年10月13日15:45

重慶軌道交通3号線の観音橋駅で10月10日午後、あわや転倒事故という一幕が生じた。エスカレーターに乗っていたある女性客がよろめき、後ろに転倒しそうになったところを、直ちに駆けつけた鉄道職員が後ろから抱きかかえて、事なきを得たのだ。

乗客がよろめき、職員に抱きかかえられるまでの時間は、わずか4秒。この様子を駅の監視カメラがとらえていた。この動画を見たネットユーザーからは、「一瞬のスキを見逃さず、迅速に反応したスピードがスゴイ」や「駆け寄り方が本当にお見事!」、「これで一つの家庭が救われたに違いない」といったコメントが数多く寄せられた。

11日午後、記者がこの職員を取材した。女性を後ろから抱きかかえるようにして支えた男性は軌道交通3号線観音橋駅の当直マネージャーとして勤務する陳春江さん(33)だった。

「当時、私は駅3番出入口のエスカレーター付近を巡回していた。エスカレーターに乗っていた青いロングスカート姿の女性が、両手で手すりを掴んでいたものの、よろめいて後ろに転倒しそうになっているのを目にした」と陳さん。その女性から5、6メートル離れた場所にいた陳さんは、エスカレーターまで一気に駆けより、すぐさま後ろから抱きかかえるようにして支えた。そしてその後は出口まで送り届けたという。

勤務中の陳春江マネージャー(写真提供・本人)

勤務中の陳春江マネージャー(写真提供・本人)

陳さんは駅の安全保安スタッフから当直駅員へ、そして現在は当直マネージャーに昇格し、鉄道輸送業務の最前線で乗客サービスの仕事に就いてすでに12年となるベテランだ。(編集KM)

「人民網日本語版」2023年10月13日

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