コーヒー・茶飲料が高速道路サービスエリアに続々進出 中国
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現在、中国国内ではティー飲料とコーヒーの市場が競争の激しいレッドオーシャンになっている。小さな通りにもティー・コーヒーブランドの店が5-6軒あるというのも、珍しい光景ではなくなった。そんな中、高速道路のサービスエリア(SA)は多くの消費財ブランドがしのぎを削る特別なルートになった。
証券アナリストによると、2019年度の日本のSAにおける消費金額約12.1元(1元は約20.5円)を基準にすると、同年の中国の高速道路車両通行台数は102億4200万台であり、SA市場の市場規模は1240億元になる。一方、中国全土にくまなく広がる高速道路SA市場のポテンシャルは、まだ完全に引き出されたとは言えない。ますます多くのブランドがSAに進出したのは、SAが徐々にトランスフォーメーションを遂げているからでもある。従来的なガソリンスタンドやコンビニといった単一的な機能を持つ場所から総合的なサービス機能を持つ場所への転換を遂げている。
最近、ティー・コーヒーブランドで高速道路のSAに進出するところが増えている。
9月末には、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)が浙江省海寧市のSAに2店舗を同時にオープンした。国慶節(建国記念日、10月1日)連休期間には、蜜雪氷城(MIXUE)も四川省蒲江のSAに新店舗を開設した。それに先だって、山東省や河南省などのSAでも事業展開を進めた。スターバックス、古茗奶茶、茶百道(チャバイダオ)も高速SAに店を構えた。
高速道路サービスエリアの店舗には、ブランドが主体的に事業展開を行うところもあれば、フランチャイズ企業が店舗資源を持ち込んだケースもある。
シンクタンクの盤古智庫の江瀚シニア研究員は、「SAという新しいシーンを切り開けば、ティー・コーヒーブランドが直面する競争と成長の圧力が緩和される。ますます多くのブランドがSAに進出するのは、中国国内のSAが徐々にトランスフォーメーションを遂げているからでもある」との見方を示した。
広東省食品安全保障促進会の副会長で食品産業アナリストの朱丹蓬氏は、「SAは今や多くの消費財ブランドがしのぎを削る特別なルートになった」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年10月25日
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