四川省で初めてアカハラクマタカを確認
アカハラクマタカ
四川省竜門山の渡りをする猛禽類のモニタリングチームは取材に対して、成都市管轄下の崇州市の都統岩において、中国で国家二級保護動物に指定されているアカハラクマタカをこのほど確認したことを明らかにした。四川省でアカハラクマタカが確認されるのはこれが初めてという。
9月から10月にかけて曇りや雨の日が多かったが、今月13日と14日は貴重な秋晴れとなった。これまでのモニタリングで分かったパターンによると、悪天候が原因で渡りを一時中断していた猛禽は、天気が回復した時を見計らって、一気に渡りを再開するため、モニタリングポイントでは13日と14日の2日間、ボランティアがモニタリングを続けていた。
竜門山
14日は朝から猛禽が続々と飛来し、合わせて約900羽を記録した。そして、同日午後2時15分、遠くから大きな猛禽がボランティアの目の高さとほぼ同じ高さで飛来してきた。望遠鏡で見ると、安定した姿勢で力強く飛行していたという。
その日初めて山に登って猛禽をモニタリングしたボランティアの王三月さんは、毎日帰宅後に猛禽の写真を一枚一枚チェックして、見分け方のポイントをまとめていた。そして10日後、14日に撮影した写真をもう一度チェックしたところ、違和感を覚え、すぐに他のベテランボランティアたちと意見を交換。図鑑をチェックし、最終的にアカハラクマタカであると判断した。
モニタリングボランティア
モニタリングボランティアがチャットグループでこのニュースを紹介したところ、爆発的な盛り上がりとなった。ビッグニュースに興奮しつつも、山に登ったのが1時間遅かったため見逃したと残念がった人や、メモリーから自分が撮った写真を探し出してじっくり見た人もいたという。
モニタリング統計によると、アカハラクマタカが確認された前の日である13日、竜門山では今年の春と秋に確認された猛禽類の数が累計で1万羽の大台に乗り、1万120羽に達した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年10月31日
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