黄金色に輝くイチョウの中国鑑賞マップが発表
様々な色に彩られる秋。黄葉したイチョウの色は、そんな秋を代表する色だ。中国天気網はこのほど、イチョウ鑑賞マップを発表した。秋の絶景スポットに出かけて、大自然からの贈り物を満喫してみるのはどうだろう。
中国では現在、北方エリアの多くの地域でイチョウが黄色く色づき、見ごろを迎えている。南方エリアのほとんどの地域でも、11月に入ると少しずつ見ごろを迎えることになりそうだ。
北方エリアを見ると、遼寧省丹東市はすでに10月下旬からイチョウの見ごろを迎えている。アジアには樹齢100年を超えるイチョウ並木が6ヶ所あり、丹東市にはそのうちの3ヶ所(七経街、九緯路、六緯路)がある。毎年秋になり、イチョウの葉が黄色に色づくと、イチョウ並木は「黄金の道」に変わる。陝西省西安市の古観音禅寺にも、樹齢1400年以上と言われるイチョウの木があり、秋が深まる10月下旬になると、イチョウの木が黄金色に輝き、見ごろを迎える。そのイチョウの木は、唐朝の第2代皇帝・李世民が植えたという言い伝えがある。
北京のイチョウが黄色に色づき見ごろとなるのは、10月末から11月初めにかけてとやや遅い。地壇公園では、歴史あるイチョウ並木が赤い壁と黄色い瓦に映え、昔の時代にタイムスリップしたような趣のある景色が広がる。それらのイチョウの木は、地壇が作られた時に植えられたと言われている。11月上旬から中旬にかけては、山東省日照市莒県にある浮来山定林寺もイチョウの絶景スポットとなる。寺内には樹齢4000年以上のイチョウの木があり、生物界では「生きた化石」とも呼ばれる「天下一のイチョウの木」だ。
湖北省安陸市にある銭衝古イチョウ国家森林公園には、中国で現存する自然な状態の2大古イチョウ群の一つがあり、「イチョウの里」として有名だ。11月中旬になると、約4000本のイチョウの木が、黄金色に輝く葉をそよ風に揺らし、見事な絶景が広がる。
イチョウの黄葉は気温と関係
イチョウが黄葉するのは主に気温が下がるからだ。通常、気温が0-5度になると、イチョウの葉は急速に黄色に変わり、0度以下になると落葉する。
寒気の襲来が頻繫になり、気温が例年より低くなるほど、イチョウの黄葉も早くなり、逆に気温が例年より高くなると、その時期は遅くなる。北京を例にすると、例年、イチョウは10月下旬から黄葉の見ごろを迎え始める。しかし、今年の秋は気温が例年より高く、イチョウがなかなか黄葉せず、見ごろの時期も例年より遅くなりそうだ。ただ、11月3日以降は寒気の活動が活発になり、気温が著しく下がると予想されているため、北京郊外や市内でも続々と見ごろを迎えることになりそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年11月1日
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