中米関係の発展は歴史、人々、世界に対する責任を持つ姿勢で

人民網日本語版 2023年11月13日15:46

習近平国家主席はバイデン米大統領の招待に応じて米国を訪れ、サンフランシスコで中米首脳会談を行うとともに、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第30回非公式首脳会議に出席する。両国首脳は中米関係に関わる戦略的、大局的問題、方向性に関する問題や、世界の平和と発展に関わる重大な問題について、踏み込んだ意思疎通を行う。(人民日報「鐘声」国際論評)

中米関係は世界で最も重要な二国間関係だ。中米が正しい付き合い方を確立できるか否かは、世界の平和的発展と人類の前途命運に関わる。昨年11月、習主席とバイデン大統領はインドネシアのバリ島で会談し、一連の重要な共通認識に至り、中米関係に重要かつ計り知れない影響を与えた。このところ、中米両国はバリ島での中米首脳会談でのコンセンサスを実行に移し、ハイレベル交流を増やし、一連の対話メカニズムを立ち上げ、地方や民間、人的・文化的分野などで交流や協力を活性化しており、両国関係は悪化に歯止めをかけ、安定化を図る傾向を示している。

両国首脳が1年ぶりに対面で会談することは、中米関係の真の安定化と好転を後押しするうえでも、グローバルな課題に連携して対処し、世界の平和的発展を後押しするうえでも、重要な意義を持つ。中米が「バリ島に戻り、サンフランシスコへの道を開く」ことは、双方の共通利益にかない、国際社会の一致した期待にも沿う。歴史、人々、世界に対して責任を持つ姿勢に基づき、中米関係をうまく処理してはじめて、不断に両国民の幸福を増進し、人類社会の進歩を促進し、世界の平和的発展に貢献することが可能となる。

歴史に対して責任を持つとは、歴史の経験を汲み取り、「歴史主導」であることをしっかり押さえることだ。双方は歴史の発展の観点から両国関係を見て、扱い、新たな時期における両国の正しい付き合い方を共に議論し、中米関係が確実に歴史の進歩を後押しする力であるようにするべきだ。人々に対して責任を負うとは、共通利益を正視し、相互成果を追求することだ。交流の強化、友好の深化、協力・ウィンウィンは両国民の共通の期待であり、共通の選択だ。中米双方は、両国民が考えていることを考え、両国民が望んでいることを行い、より多く行動し、対話し、交流し、誤解や誤った判断という堅い氷を融かし、相互理解の橋を架ける必要がある。世界に対して責任を持つとは、国際的社会の声に耳を傾け、世界的協力をリードすることだ。国際社会は、中米関係が一日も早く健全で安定した発展の軌道に戻り、混迷する世界に安定性、確実性、建設性をもたらすことを望んでいる。双方が力を合わせて世界的課題に対処することは、世界の平和的発展のために必要なだけでなく、大国としての責任でもある。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年11月13日

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