中国国家がんセンター「約40%のがんは予防可能」
中国国家がんセンター・党委員会の張勇書記は、国家衛生健康委員会が今月15日に開いた記者会見で、「がんは予防と制御が可能な病気の1つだ。約40%のがんは、がんの危険因子を制御したり、ライフスタイルを改善したりすることで避けることができる」との見方を示した。中国放送網が報じた。
がんは各種危険因子が時間をかけて徐々に蓄積して発生するため、その過程はゆっくりとしている。張書記によると、世界保健機関(WHO)のがん専門の機関である国際がん研究機関(IARC)が「ヒトに対して発がん性がある」と評価している物質・要因は127種類、「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と評価している物質・要因は95種類あり、それら物質・要因のタイプは非常に幅広い。ただ、がんは、予防と制御が可能な病気で、約40%のがんは、がんの危険因子を制御したり、ライフスタイルを改善したりすることで避けることができる。そのため、がんの予防を積極的に行っていく必要がある。
まず、健康的なライフスタイルを実践し、喫煙を控え、飲酒は適度な範囲にとどめ、適度に運動し、バランスの取れた食生活を心掛け、過度な日焼けなども避けたほうがいい。
次に、ヘリコバクター・ピロリやヒトパピローマウイルスといった、がんを引き起こすウイルスに感染しないよう予防し、対象年齢である場合、B型肝炎ワクチンやヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種するのが望ましい。
また、健康的な生活や仕事の環境を維持できるようにしなければならない。特に、職業性がんを引き起こす物質や環境を避けるなど、職業上の防護を心掛けなければならない。
最後に、早期発見と早期治療ができるよう、国が推奨するがんリスクスクリーニング検査や規範化されたがん検診に積極的に参加するのが望ましい。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年11月16日
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