中医薬版の酸梅湯が突然人気に 中医学病院に押し寄せる中国若者
瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)と中国の高級酒メーカー・茅台(マオタイ)とのコラボ商品「醤香ラテ」(醤香は蒸留酒・白酒の香りの種類の一つ)が話題を集めたと同時に、夏バテを予防できる酸梅湯(梅ジュース)の中医薬版も1服わずか1.34元(1元は約20.1円)で手に入るとして複数のSNSプラットフォームでひそかに話題になり、関連トピックが相次いで微博(ウェイボー)の検索トレンド入りした。
「1元の酸梅湯は私も買った」、「20元で1週間分の酸梅湯を手に入れた」、「8元で酸梅湯の処方箋をゲット」……大勢の消費者がネットで共有されている酸梅湯の処方箋を持って、近くの中医薬病院や中医薬店で中医薬版酸梅湯を入手している。
一方、浙江省中医院によると、酸梅湯が突然人気になったのは意外なことで対応できなかった。インターネット病院では受け付ける処方箋が大幅に増加して、サーバーが応答を停止してしまい、エンジニアは一晩中、緊急修復に追われていた。
実は、同病院の「1元酸梅湯」が人気になる前に、中医学病院で中医薬茶を買うのが若者の間でブームになっていた。酸梅湯以外にも、各地の中医学病院や中医薬店が種類も豊富な中医薬のお茶を売り出しており、たとえば同仁堂の販売する酸梅湯、胃の調子を整える「和胃調脾茶」、ダイエット効果を持つ「減体茶」などがある。
同時に、中医学病院は配送サービスを徐々に整備し、中医薬のお茶をより買いやすくした。たとえば浙江省中医院はオフライン発送代行サービスを提供し、そして省外への発送にも対応している。
中医薬のお茶が打ち出す健康・ヘルスケアのイメージは、現在の若い消費者を引きつける一番のセールスポイントだが、全ての人が中医薬版「酸梅湯」を好むわけではない。若い消費者が真っ先に追いかけるのは、健康・ヘルスケアではなく、やはりおいしさだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年9月12日
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