中国のサービスロボットが海外で好調
英紙「フィナンシャル・タイムズ」の報道によると、韓国の飲食業界は労働者不足と人件費高騰の現状、利用客の非接触型サービスの好みに対応するため、人の代わりに大量のサービスロボットを導入している。韓国ロボット産業協会のデータによると、韓国の飲食店では2022年に約5000台のサービスロボットが使われたが、うち70%以上が中国製のものだった。
日本経済新聞社の英字雑誌「Nikkei Asia」の報道によると、中国のサービスロボットメーカーは世界各地から注文を受けている。16年創業の普渡科技公司の売上高は22年に1億ドルに達した。本部を上海に置く擎朗智能科技公司も現在、海外事業の拡大のペースを上げようとしている。同社は22年末までに約3万5000台のサービスロボットを販売しており、うち1万台近くを海外で販売した。
15日に行われた上海国際電力設備及び技術展示会では、スタッフがサーモグラフィーデュアルスペクトル雲台を搭載した四足歩行ロボットによる階段上りと巡回点検をデモする様子。(撮影・王翔)
中国のロボット産業はここ数年、急速に発展しており、サービスロボット産業の規模が高い成長率を維持している。統計によると、22年の中国のロボット産業の売上高は1700億元(1元は約20.8円)以上で、世界最大の市場の地位をキープしている。国際ロボット連盟(IFR)が発表したデータによると、中国のロボット産業は今年上半期に安定成長を維持し、サービスロボットの生産台数が前年同期比9.6%増の353万セットだった。人民日報海外版が伝えた。
中国のサービスロボットメーカーは世界市場への進出を急いでいる。インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)は今年7月に発表した報告書の中で、ロボットの市場浸透度が低く、人件費が高く、海外販売の利益率が高いといった要因の影響を受け、海外進出が22年に大半のメーカーの重要な業務成長源となった。多くの企業の海外事業の売上高は中国市場と同等さらにはそれを大きく上回っている。中国の商用サービスロボットメーカーの海外での売上高は22年に、前年比103.4%増の2億ドル近くだった。普渡科技、高仙自動化、擎朗智能などの中国商用サービスロボットトップメーカーは、海外での売上高で業界をリードする水準になっている。
中国が研究開発し生産するサービスロボットの優位性は主に、技術、価格、サービスの3つの面に集中している。技術の面では、中国は先進的な人工知能技術をサービスロボットに応用しており、安定性とスマート化水準が高い。価格の面では整ったロボット関連産業チェーンを擁し、ロボットのコストパフォーマンスが高い。サービスの面では、中国メーカーは利用者の需要に基づきカスタマイズしたサービスを提供できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年11月21日
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