就職率100%?人材が3000万人近く不足するとみられている業種

人民網日本語版 2023年11月22日14:53

今年、新エネルギー車、5G、仮想現実(VR)などの産業が急速に発展する中、関連分野の技能人材のニーズも高まり続けている。先ごろ開催された「第2回全国産業・情報技術技能コンクール」では、産業界のニーズや注目分野に特化した競技種目を設けて、ハイレベルの技能人材を選抜した。

全国産業・情報技術技能コンクールの決勝戦会場では、全国から集まった1055人がこうした実技評価種目に参加した。今年のコンクールでは「自動車用チップの開発と応用」、「産業用ビッグデータアルゴリズム」、「産業用インターネットセキュリティ」、「5G+VRの開発と応用」の計4種目が設けられた。いずれも、現在注目される分野であり、人材ニーズが高まっている。

広東省広州市工貿技師学院の教員である楊旭氏は「自動車用チップのパッケージング・テスト設計業界の人材ニーズは依然として非常に高く、その月給は1万元(1元は約20.8円)以上となっている。当学院は現在、電気機械統合技術、インテリジェントネットワーク自動車応用技術などの専攻を設置しており、就職率100%の達成が可能だ」としている。

今年、新たに設けられた競技種目「5G+VRの開発と応用」の会場では、出場者が国産の複合現実(MR)ヘッドマウントディスプレイを使用して、工業生産、文化・娯楽など各業種におけるアプリケーションシナリオの開発と設計を行った。産業界のニーズに直結した競技種目が設けられたこともあり、会場には人材発掘のため多くの企業が足を運んでいた。

2025年には製造業の10大重要分野だけで技能人材の不足は3000万人近くに達するとみられている。また「第14次五カ年計画(2021~25年)」では、全国で技能人材を4000万人以上増やすことを目標としている。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年11月22日

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