「仕事のできる男前」 警察官に贈られたユニークな感謝の旗
中国では感謝の印として「錦旗」という旗を贈る風習があるが、北京市西城区に住む女性・馮さんは最近、警察官にユニークな「錦旗」を2枚贈った。中央テレビニュースが報じた。
「確実かつスピーディーにトラブル解決してくれてスゴイ」と書かれた「錦旗」。
馮さんによると、ある日、返品しようと玄関の前に置いていた靴が無くなってしまったことに気付き、直ちに通報。警察の調べで、廃品回収業者が持ち去っていたことが判明した。そして、警察官が間に入って示談した結果、靴は馮さんの手元に戻されたものの、靴が入っていた箱はすでに廃棄処分されていたため、返品することができなくなってしまった。そこで、警察官は廃品回収業者に再び掛け合い、最終的に馮さん対して相応の損害賠償をすることになったという。
街中で勤務する警察官。
馮さんは、「トラブル解決まで嫌な顔一つせず、私の立場に立ってトラブルを解決してくれて、本当に感激した」と振り返った。
そして、「錦旗を作る店から勧められたありきたりの言葉では、警察官2人に対する感謝の気持ちを表現しきれないと感じたので、自分らしい言葉で、この感謝の気持ちを伝えることができる言葉を選んだ。結果として、このちょっと変わった錦旗が2枚出来上がった」とした。
「仕事のできる男前」と書かれた「錦旗」。
また先ごろ安徽省蚌埠市では、ある若者が大学院受験の講習費として7万元(1元は約20.8円)を騙し取られる詐欺事件が発生したが、警察の迅速な捜査により、7万元が無事戻って来たというエピソードが注目を集めた。
そしてその若者と家族は警察官に感謝の気持ちを示すべく、錦旗を贈った。
錦旗に書かれた言葉を見たネットユーザーからは、「さすが00後(2000年以降生まれ)。錦旗まで『らしさ』があふれている」といったコメントが寄せられている。
「カッコいいだけじゃなくて頼りになる!」
また2人の女性が最近、湖南省長沙市公安局特巡警支隊の隊員に贈った錦旗には、「カッコいいだけじゃなくて頼りになる!」とユーモアたっぷりのメッセージが書かれていた。
この2人の女性はある日、買ったばかりのスマホを帰宅途中に下水道に落としてしまい、どうしてもそれを拾い上げることができなかったため、通りかかった「白バイ隊員」に助けを求めた。
それは夏のことで、真夜中だったものの屋外はとても暑く、排水溝からは嫌な臭いが上がっていたという。それでも、現場に到着した警察官2人は、4つの方法を試し、1時間以上の「悪戦苦闘」を経て、ついに小さな隙間からスマホを拾い上げることに成功したという。
錦旗1枚1枚にはそれぞれ物語があり、市民たちの警察官に対する感謝の気持ちが詰まっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年11月28日
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