酸菜魚やタニシ麺など大陸グルメが台湾地区でも大人気

人民網日本語版 2023年12月19日16:33

 高雄市の街角にある酸菜魚レストラン。(写真提供は台湾メディア「中時新聞網」)

高雄市の街角にある酸菜魚レストラン。(写真提供は台湾メディア「中時新聞網」)

酸菜魚(白身魚の酸菜ピリ辛煮)、魔芋爽(こんにゃくのスパイシースナック)、タニシ麺がここ数年、台湾地区の多くの人々に注目され、好まれる大陸グルメになり、ますます多くの大陸ストリートグルメが台湾の街角にも頻繁に姿を見せるようになった。そして、SNSの後押しを受けて、大陸の飲食文化を受け入れる台湾の人々が急速に若年化している、と分析する台湾メディアがある。

報道によると、台湾の街角に酸菜魚のレストランが突然登場した上、新ブランドが次々に現れている。こうした店のメニューは酸菜魚を中心に、前菜やオードブルが加わる。

さらに、台湾の大手飲食グループも酸菜魚を今後の店舗展開の重点と見なしている。さらには一部の老舗レストランも事業転換を行い酸菜魚を出すようになった。

台湾メディアの分析によると、台湾の飲食産業は深刻な人手不足に悩んでいる。酸菜魚の専門店は火鍋や焼き肉のレストランと同じように、複雑な調理の工程がなく、サービスのプロセスがシンプルで、キッチンとホールのスタッフをどちらも少なめにすることができ、人手不足の圧力を緩和するのにちょうどよい。さらに台湾の飲食市場には長らく新顔がなく、酸菜魚は新しい味や変化を求める消費者のニーズにぴたりとハマり、これからも人気が続くとみられる。

 台北市万華区にある柳州タニシ麺の店で、オーナーがタニシ麺を作っているところ。(撮影・陳小願)

台北市万華区にある柳州タニシ麺の店で、オーナーがタニシ麺を作っているところ。(撮影・陳小願)

タニシ麺は広西壮(チワン)族自治区柳州市の特色ある軽食として、ここ数年は台湾地区でも大人気のグルメとなっている。台湾メディアの分析では、柳州で袋入りタニシ麺の最初のメーカーが誕生したあと、現地政府がタニシ麺産業の発展を積極的に後押ししただけでなく、ネットの人気者が食べて宣伝効果を上げたり、大陸の映画やテレビドラマに登場したりしたことが追い風となって、この一地方の軽食が爆発的な人気を呼び、大陸を代表するネットで人気のグルメになった。さらに国の無形文化遺産リストにも登録された。

タニシ麺旋風が台湾に吹き荒れて、複数の人気動画配信者が争うようにこの流行りの波に乗り、動画の中でタニシ麺の箱を開封して紹介したり、味を評価したりするなどして、タニシ麺の台湾での知名度をじわじわと押し上げた。台湾の消費者は代理購入や共同購入などの方法でタニシ麺を購入して味わうようになったほか、街角にもその場で調理するタニシ麺の店が増え続けている。

流行はグルメだけにとどまらない。ここ数年の両岸のSNSプラットフォームを観察すると、一部の大陸の若者の間に流行している人気なダンスや音楽が、台湾でも人気を博していることがわかる。

SNSの発展で、両岸の同胞がより緊密に交流できるようになるはずだ。ここからわかるのは、両岸の同胞は共通の文化的遺伝子を持ち、グルメや文化などの面で共鳴し合えることだ。グルメと文化は両岸の人々の心をますます近づけている。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年12月19日

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