中国のクリーンエネルギーシステム、南極における初めての発電を実現

人民網日本語版 2024年01月05日13:50

太原理工大学が4日、同大学の孫宏斌教授のチームが独自に研究開発した「風力・太陽光・水素・エネルギー貯蔵・消費」クリーンエネルギーマイクログリッドシステムがこのほど、中国南極内陸出発基地付近の氷床で設置・調整に成功し、初の発電を行ったと明らかにした。科技日報が伝えた。

同システムは同大学が南極氷床で設置しテストを行った初のクリーンエネルギー供給システムで、中国第40次南極氷床科学観測を遂行中の孫氏などが隊員らと協力し完了したもので、南極氷床野外空間観測プラットフォーム及びその他の野外観測装置の連続ゼロカーボン電力供給を実現する予定だ。同システムは現在正常に稼働しており、監視データはすでに大学に伝送されている。

同システムは先行検証として、初めて南極氷床で水素エネルギーの発電状況をテストし、新型風力発電機などのクリーンエネルギー設備の超低温度、超強風、強紫外線などの過酷な自然条件下、及び白夜・極夜などの特殊な環境下での信頼性と適用性をテストし、南極の大規模なクリーンエネルギーの利用を深め、現場実証のサポートを提供する。

同大学の孫氏のチームは2021年より中国の大型エネルギー企業及びトップレベルの科学研究機関と共同で、安全・効率的、グリーン・便利で、設備の信頼性が高く、複数種類のエネルギーが相互補完し、スマートに融合する南極クリーンエネルギー供給技術の発展を推進してきた。同大学と中国極地研究センターが22年に設立した極地クリーンエネルギー実験室は2年連続で「極地教室」大学院生を20人募集し、専門的な極地人材を育成し、ゼロカーボンエネルギー供給によって南極氷床を明るく照らしている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月5日

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