3つの「世界最大」が映し出す中国経済の強い魅力

人民網日本語版 2024年01月09日16:48

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2023年の中国経済は多くの面で世界をリードしていた。その中で達成された3つの「世界最大」は、中国経済の魅力の強さを映し出している。

世界最大の成長エンジン

13年から22年までの10年間を振り返ると、中国の経済規模がグローバル経済に占める割合が12.3%から18%前後へと上昇し、物品貿易総額は6年連続で世界一になり、世界の経済成長に対する寄与度は年平均30%を超え、中国はグローバル経済成長を推進する最大のエンジンであり続けた。

国家情報センター経済予測部マクロ経済研究室の鄒蘊涵副室長は、「国際通貨基金(IMF)の予測によると、24年から28年にかけて、中国のGDP(国内総生産)成長率は世界の平均レベルを上回る状態が続き、先進エコノミーの成長率を大幅に上回り、新興市場と発展途上のエコノミーの中でトップレベルを維持するとみられる。中国経済の将来の発展がグローバル経済に持続的な原動力をもたらすだろう」と指摘した。

世界最大の自動車輸出国

中国自動車工業協会のまとめたデータによると、23年1-11月に、中国の自動車輸出台数は前年同期比58.4%増の441万2000台だった。この数字は日本の通年の輸出台数予測の約430万台をすでに超えており、中国が23年に世界最大の自動車輸出国になることはほぼ確実だ。

この「自動車分野での追い越し」の背景には、新たなエネルギーの功績がある。過去1年間、新エネルギー自動車はリチウムイオン電池や太陽光製品と共に注目度の高い「中国輸出の新御三家」となった。23年1-11月には、中国の新エネ車輸出台数は同83.5%急増の109万1000台に達し、成長率はガソリン車を32ポイントも上回った。

中国マクロ経済研究院産業経済研究所イノベーション戦略研究室の姜江室長は、「中国の新エネ車産業はこれまでに蓄積された製品・サービスの競争上の優位性により、海外市場で力強い競争力を示している。その整った産業エコシステム、充実した信頼性の高い現地化サプライチェーン、長期的に安定した産業政策による支援などの優位性が、中国の外資の安定と外資の拡大を絶えずサポートしている」との見方を示した。

世界最大規模の物流市場

23年の中国社会物流総額は350兆元(1元は約20.1円)に達し、宅配便取扱量が初めて1200億個を突破する見込みだ。この2つの驚異的な数字は、世界最大規模の中国物流市場を描き出した。

国家郵政局市場監督司の辺作棟副司長は、「1200億個目の宅配便が発送されたことから、オンラインビジネスの注目点が多様化する消費ニーズの拡大発展の一部になりつつある様子がうかがえる。『オンラインショッピング』、『インターネット+』、『デジタル+』といった消費の新モデルは新たな発展の原動力を示しており、消費規模の拡大と消費構造の高度化の傾向は今も続いている」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年1月9日

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