山育ちのサーモン?山西省晋城市の「海の味」

人民網日本語版 2024年01月29日14:42

太行山の奥地に位置する山西省晋城市で、なんとサーモンが生産されている?自分の故郷に「馴染みのない特産品」があることを知った晋城市出身のネットユーザーからは、「地元の特産品だって知らなかったのは私だけ?」「海のない晋城でどうやって水産物を養殖しているの?」といった声が続々上がっている。

晋城市沁水県。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

晋城市沁水県。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

晋城市沁水県鄭荘鎮張峰村には、山西沁沢農業開発有限公司が経営するサーモン養殖場がある。ここは華北地域最大の冷水魚養殖拠点でもある。

サーモン養殖場。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

サーモン養殖場。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

サーモン養殖場で忙しく働く作業員。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

サーモン養殖場で忙しく働く作業員。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

ここで養殖されるサーモンはデンマークから導入されたもので、冷水性高度回遊魚に属する。企業の責任者である胡進富氏は、「拠点の水源は張峰ダムで、水質が優れ、透き通り汚染がなく、飲用基準を満たしている。また水温が一定で、通年で12度前後を保ち、冷水魚の成長、繁殖、大規模養殖に非常に適している」と説明した。

胡氏はさらに、「養魚池の許容力には限度がある。サーモンの成長期間は3年で、成長につれ徐々に大きくなり、池を分ける必要がある。ここには43の標準化成魚池がある」と説明した。

サーモン養殖場の養魚池。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

サーモン養殖場の養魚池。画像提供は沁水県メディアコンバージェンスセンター

ここのサーモンは北京、上海、南京、瀋陽などの地域に出荷され、取引業者から大人気となっている。企業の成魚年間養殖量は400トン、年間売上高は2000万元(1元は約20.6円)余りで、純利益は500万元以上に達する。「企業+拠点+貧困世帯」という経営モデルにより、4つの郷・鎮の18の村の235世帯・516人の貧困脱却を牽引した。養殖業は徐々に現地の経済発展の主力産業になっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月29日

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