外資系企業の中国ビジネス環境への満足度が上昇
中国国際貿易促進委員会(CCPIT)は1月30日、「2023年第4四半期(10-12月)中国外資ビジネス環境調査研究報告」を発表した。それによると、同期には調査に回答した企業の中国ビジネス環境に対する満足度が上昇を続け、すべての指標で「満足」以上の評価をした企業の割合が第3四半期(7-9月)より上昇した。同委員会は23年10-12月、外資系企業600社近くを対象に調査を実施し、回答した企業の68%が小規模・零細企業、65%が中国での事業展開が加工・製造部門に集中する企業だった。
同報告によれば、「経営する場所の確保」、「都市の公共インフラ施設の利用」、「事業終了の手続き」、「越境貿易」、「市場参入」、「納税」、「ビジネストラブルの解決」などの指標でいずれも「満足」以上の評価をした企業が90%を超えた。市場の予測については、「今後5年間の中国市場の状況を引き続き楽観視している」と答えた企業は70%に迫って前期を約1.8ポイント上回り、「中国市場の魅力は高まる、または変わらない」とした企業が90%を超えた。経営環境については、「今後5年間の対中投資の利益率は横ばいか上昇する」とした企業が90%を超えて前期を約5.8ポイント上回り、中国での追加投資の意向を示した企業の割合は前期比約4.5ポイント上昇した。
同委員会の楊帆報道官は、「通年の調査データを総合すると、調査に回答した外資系企業の8割以上が2023年の中国ビジネス環境に『満足』以上の評価を与え、9割以上が中国市場には高い魅力があるとし、7割近くが今後5年間の中国市場に楽観的な見通しを示した。ここから、中国経済の安定傾向の中で好調さを維持し、長期的に好転するファンダメンタルズは変わらず、外資系企業を引きつける中国の力がますます強くなっていることがわかる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年2月1日
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