王毅氏「中国と欧州が協力を強化する限り、新冷戦は勃発せず」

人民網日本語版 2024年02月22日15:18

王毅中共中央政治局委員(外交部長)は21日、第60回ミュンヘン安全保障会議への出席とスペイン、フランス歴訪を終えて、中国メディアの取材に応じた。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

欧州各国の政府要人と相次ぎ意見交換を行って得た感想や期待について問われた王氏は「昨年以来、中国と欧州は各レベルで対面交流を再開し、各分野で対話や協力を強化しており、中国・欧州関係は安定しつつ向上するという望ましい基調を呈している。欧州では、中国の発展は歴史の論理に符合しており、これを恐れるべきではなく、ましてや拒絶するべきでもないとの理性的な認識が広がっている。欧州は中国との各レベルでの交流の強化に積極的であり、実務協力の深化への熱意が高く、経済・貿易、エネルギー、環境、デジタル、教育、人的・文化的分野などで具体的な成果をより多く挙げることを望んでいる」と指摘。

「欧州各界はいずれも『デカップリング』に明確に反対しており、有識者は『デリスキング(リスク低減)』のもたらすリスクを考え直し始めている。私は欧州側に次のように強調した。『デリスキング』によって協力を排除してはならず、『依存低減』によって相互信頼を損なってはならない。相互信頼に基づく相互依存の構築は、各国の強みによる相互補完に寄与し、共同発展の加速に寄与する。我々は世界経済の分断化と保護主義傾向に警鐘を鳴らし続け、引き続き開放的政策を遂行し、公正な競争を堅持し、自由貿易を維持し、全てを安全保障問題化することを避け、反グローバリズムを阻止する必要がある。欧州は中国の特色ある大国外交における重要な方向であり、中国式現代化の実現における重要なパートナーだ。中国と欧州が協力を強化する限り、『新冷戦』は勃発せず、陣営対立は進行しない」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年2月22日

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